この時期 赤目四十八滝を訪れた一番の目的は 初めて見る可憐な青い花に出会うことでした。
それは「イワタバコ」という花で 湿った岩場を好む植物で 滝の多いこの渓流は繁殖するには絶好の環境が整っているのです。
そして 渓流入口から歩き始めると その花はすぐに顔を出してくれました。
名前の通り 葉の形がタバコに似ています。
星形をした小さな花は 中々の可憐さです。
渓流のいたるところで群生しているのを見ることが出来ますが 特に滝の近くが縄張りのようです。
川の中の苔むした巨石に群生した 景色は中々絵になります。
この花は 万葉集に詠まれている「やまぢさ」であるという説もあり 古くからあった植物のようです。
イワタバコは 日陰の湿度の高い場所ではあちこちで見られるそうですが これだけの群生は 近場では中々見られないと思われます。
予想以上に 沢山の花に出会え 納得のいくお出かけになりました。