こばとの独り言

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第54回 有馬記念

2009年12月27日 16時26分34秒 | その他(未分類)

今年最後のG1・グランプリ有馬記念。
このレースの名前が出てくると、今年ももう終わりなんだなぁと思っちゃうね。

今年の有馬記念はウオッカやオウケンブルースリなど有力馬の出走回避が多く出て少し寂しくなるかなって思ってたんだけど、結構良いメンバーが揃ったね。

1番人気は2冠牝馬のブエナビスタ。ここ3戦は不運や穴馬の大駆けなどに泣いているが、潜在能力ではメンバー中トップクラスだし、やはりウオッカの引退が決まった今、ウオッカの後を継ぐのはこの馬だろうという思いの表れか。
3歳牝馬の有馬記念制覇は49年前のスターロッチ以来途絶えている。ナリタブライアンと同期の女傑ヒシアマゾン(2着)や97年年度代表馬エアグルーヴ(3着)、そしてウオッカの永遠のライバル・ダイワスカーレット(2着、翌年に制覇)など数々の名牝が挑み敗れてきた。それだけ牡馬の壁が厚いレースということだろう。
ウオッカやダイワスカーレットに続いて偉業を成し遂げるか、注目が集まった。

2番人気は夏のグランプリホース・ドリームジャーニー。
この馬は不思議な馬で、後方一気の脚質ながら直線の長いコースが苦手で、中山競馬場を得意としている。普通は逆なんだけどね。
父ステイゴールドが果たせなかった国内G1制覇を成し遂げた今、次はグランプリ連覇を達成するか注目された。

他にもこのレースがラストランとなる中山マイスター・マツリダゴッホ、終ぞ有馬記念を勝つことができなかった母エアグルーヴの悲願を託されたフォゲッタブル、夏の上がり馬で菊花賞を制したスリーロールス、今年の牡馬クラシック戦線をずっと盛り上げてきたリーチザクラウンなどタレント揃い。

そして、今年はレース前から歴史的な(ある意味不名誉な)記録が出た。
なんと史上初となる4歳(旧5歳)不在の有馬記念となった!!4歳といえば、日本競馬史上ではほとんどの時代で現役最強馬クラスが揃っていたため、有馬記念には必ずトップクラスの馬が出てきたものだが、今年は1頭も出てこないという事態になった。
唯一出走の可能性があったオウケンブルースリはジャパンカップの激闘の疲労が抜けずに回避してしまい、少し寂しい有馬記念となった。

レースはドリームジャーニーの出遅れから始まった。

先頭に立ったのはリーチザクラウン。エリザベス女王杯で波乱の一役を担ったテイエムプリキュアは今日は控える形となった。
1000メートル通過が58秒。早い。かなり早いペース。
そして注目されたのはブエナビスタの位置取り。これまでのレースは最後方に近い位置にいたが、今回は先頭から5~6番手に付けていた。

道中アクシデントが発生した。向こう正面あたりで菊花賞馬スリーロールスが競走中止。このアクシデントで不利を受けた馬はいないようだったが・・・これからの馬の故障だけに怪我の程度が心配だ・・・。予後不良だけになってなければいいけど・・・(これを書いてる時点では経過不明)。

レースが動いたのは3コーナー過ぎ。3番人気マツリダゴッホが外から一気にマクって先頭に立つとそのまま直線へ。
リーチザクラウンら先行勢は一気に馬群に飲まれ、今度はブエナビスタが先頭に立った。このまま押し切るかと思ったその時、外から一気にやってきた馬がいた。

出遅れてずっと後方2番手にいたドリームジャーニー!

先に先頭になって粘っていたブエナビスタをかわし、そのまま栄光のゴールへ。史上9頭目の夏冬グランプリ制覇となった。
2着ブエナビスタは最後まで抵抗したものの半馬身及ばず2着だった。

ドリームジャーニーの父は国内G1を勝てなかったステイゴールド(香港のG1・香港ヴァーズを勝っている)。母父が有馬記念でダイユウサクの大駆けに敗れたメジロマックイーン。
ステイゴールドだけじゃなく、有馬記念を勝てなかったメジロマックイーンの悲願を成し遂げたことになる。
2歳G1を制したあとはなかなか勝ちきれないレースが続いたが、5歳になって本格化し、グランプリ連覇となったが、この調子なら来年も古馬戦線で活躍することは間違いないだろう。

負けたブエナビスタは少し仕掛けが早かった気がするが、ハイペースの中、先行しても最後にあれだけの脚を使えるのだから、本当に強い牝馬だと思う。3着以下が離されていたことからもそれが分かる。
やはりウオッカの後を継ぐ馬はブエナビスタしかいないかもしれない・・・。ちなみにレッドディザイアはダイワスカーレットの後継者だと思う。
負けたけど来年に繋がる競馬をしていたね。今回初騎乗だった横山典弘との相性は悪くないみたいだし。

・・・ともあれ、今年の中央競馬はこれにて終了。
来年はウオッカがドバイのレースを最後に引退することが決まっている。
3年に渡って日本競馬を牽引してきた希代の名馬の引退は寂しいが、血の繁栄という第2の人生がある。
今度は子供同士でダイワスカーレットとライバルになれるかどうか楽しみが増えると思えばいいかな。

今年のベストレースはジャパンカップかな。安田記念もいいけど。まぁどっちにしろウオッカが勝ったレースだね(笑)

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