ばぁばとは わたしの母のこと。 しばしの同居で わたしの母の存在がトラウマになってしまったらしいムスメ
ばぁばのしゃべり方が 自分やとーたんやばーちゃんとちがうことが気になっていたようです。
そしたら ママもばぁばみたいにしゃべってるし!
おなじ近畿弁ではあるんですけどね~
とくに矢面に立っているのが 「~はる」 という表現。
たとえば 「先生いた?」 と聞く場合
わたしやばぁばは 「先生いてはった?」
とーたんやばーちゃんは 「先生おった?」
になるわけです。
このあたりでは どうやら 「おる」 が 「いる」 の敬語になるようなんですが、 わたしの出身地では 「おる」 は犬とかこどもとかに使う言葉なんですよね~
「ポチは犬小屋におんで (おるで)」
なので わたしとしては 違和感がぬぐえず 尊敬語としては使えないんですよ・・・・
よく感じるのは 「先生なんて言ってた?」 と聞くとき
わたしやばぁばは 「先生なんて言うてはった?」
とーたんやばーちゃんは 「先生なんて言うとった?」 (・・・・やっぱり敬意が感じられない・・・・)
口語で 「先生なんておっしゃってた?」 というのはいいづらいです・・・・ 使うとしても園長先生あたりからかな~ 正しくはどの先生でも敬語を使わなきゃいけないんですが。
それでなくても 「~はる」 は便利な言い回しなので そうそうは抜けません。
身近なヒトにも気安く使えるけど 敬意も込められる・・・・みたいな・・・・・
その理由付けを書こうとして ふと検索にかけてみたら はるかに上手にその便利さを表現している文章がありました。
・・・・福井で困ったのは、大阪弁の「はる」が使えないことである。何にでもくっついて、実にまろやかな、幅と深みのある敬語を作っているのが「はる」だ。
「している」では失礼だが「していらっしゃる」では仰々しい------------
「してはる」としか言いようのない場面に、何度も遭遇した。「来た」ではなく「いらっしゃった」でもなく、「来はった」なのだ。
敬語というのは、上下だけでなく親疎をも表す。使いすぎると「上」ではなく「疎」のほうも強調されてしまって、かえってヨソヨソしい感じがしてしまうものだ。按配がなかなかむずかしい。
その点「はる」という語は、敬語の度合いに幅があるし、(すごく偉い人から身近な人まで応用できる)なんといっても「親」の要素を持っている稀な敬語のような気がする。親しみをこめつつ敬意を表現できるのだ。・・・・・
俵万智「方言のクッション」より
こちらの文章は めざせ!日本語教師 ~SARAH’S日記~ さんからお借りしました
9年住んでも抜けなかったら 生涯抜けない気もしますが・・・・
人の話を聞いたり 商売したりするときには やっぱり地元の言葉じゃないと興がそがれるとおもうので、 ムスメにこちらの土地弁を習うようにしなきゃね 日々直してもらうことにします
ばぁばのしゃべり方が 自分やとーたんやばーちゃんとちがうことが気になっていたようです。
そしたら ママもばぁばみたいにしゃべってるし!
おなじ近畿弁ではあるんですけどね~
とくに矢面に立っているのが 「~はる」 という表現。
たとえば 「先生いた?」 と聞く場合
わたしやばぁばは 「先生いてはった?」
とーたんやばーちゃんは 「先生おった?」
になるわけです。
このあたりでは どうやら 「おる」 が 「いる」 の敬語になるようなんですが、 わたしの出身地では 「おる」 は犬とかこどもとかに使う言葉なんですよね~
「ポチは犬小屋におんで (おるで)」
なので わたしとしては 違和感がぬぐえず 尊敬語としては使えないんですよ・・・・
よく感じるのは 「先生なんて言ってた?」 と聞くとき
わたしやばぁばは 「先生なんて言うてはった?」
とーたんやばーちゃんは 「先生なんて言うとった?」 (・・・・やっぱり敬意が感じられない・・・・)
口語で 「先生なんておっしゃってた?」 というのはいいづらいです・・・・ 使うとしても園長先生あたりからかな~ 正しくはどの先生でも敬語を使わなきゃいけないんですが。
それでなくても 「~はる」 は便利な言い回しなので そうそうは抜けません。
身近なヒトにも気安く使えるけど 敬意も込められる・・・・みたいな・・・・・
その理由付けを書こうとして ふと検索にかけてみたら はるかに上手にその便利さを表現している文章がありました。
・・・・福井で困ったのは、大阪弁の「はる」が使えないことである。何にでもくっついて、実にまろやかな、幅と深みのある敬語を作っているのが「はる」だ。
「している」では失礼だが「していらっしゃる」では仰々しい------------
「してはる」としか言いようのない場面に、何度も遭遇した。「来た」ではなく「いらっしゃった」でもなく、「来はった」なのだ。
敬語というのは、上下だけでなく親疎をも表す。使いすぎると「上」ではなく「疎」のほうも強調されてしまって、かえってヨソヨソしい感じがしてしまうものだ。按配がなかなかむずかしい。
その点「はる」という語は、敬語の度合いに幅があるし、(すごく偉い人から身近な人まで応用できる)なんといっても「親」の要素を持っている稀な敬語のような気がする。親しみをこめつつ敬意を表現できるのだ。・・・・・
俵万智「方言のクッション」より
こちらの文章は めざせ!日本語教師 ~SARAH’S日記~ さんからお借りしました
9年住んでも抜けなかったら 生涯抜けない気もしますが・・・・
人の話を聞いたり 商売したりするときには やっぱり地元の言葉じゃないと興がそがれるとおもうので、 ムスメにこちらの土地弁を習うようにしなきゃね 日々直してもらうことにします