小浜逸郎・ことばの闘い

評論家をやっています。ジャンルは、思想・哲学・文学などが主ですが、時に応じて政治・社会・教育・音楽などを論じます。

『デタラメが世界を動かしている』もうすぐ発売!

2016年04月19日 21時17分53秒 | お知らせ
拙著『デタラメが世界を動かしている』(PHP研究所)が、23日に発売になります。
全国書店、ネット書店で予約受付中。 定価1700円(本体) 384ページ


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【内容紹介】
ここ数年、いや、この半年だけを振り返ってみても、国内外の政治、経済、社会の動きには、どうにも解せないものが多い。それらの事象に対するメディアや知識人の「解説」にいたっては、なおさらの感がある。
2015年末に突如として発表された「日韓合意」、国連が日本に仕掛ける情報戦(歴史戦)、「グローバリズム」「国際平和」への妄信、海外要因にもかかわらず下がり続ける日経平均株価、不透明なTPP、既成事実であるかのように語られる消費増税、労働者派遣法改革、英語公用語化、発送電分離、くすぶる反原発ムード……。
かくも数多くのデタラメが現実に進行しているわけだが、それをただ愚劣だと笑って済ませるわけにはいかない。これらが愚劣どころか、日本国民にいかなる災難をもたらしかねないかを、客観的なデータを用いながら、「国民目線」でわかりやすく解説する。ケント・ギルバート氏とのガチンコ対談「日本外交というデタラメ」も収録!


【目次】
    はじめに 
    第一章 歴史認識というデタラメ
    第二章 アベノミクスというデタラメ
    第三章 グローバリズムというデタラメ
    第四章 国際平和というデタラメ
    第五章 デモクラシー(民衆支配)というデタラメ
    第六章 反原発というデタラメ
    第七章 戦後知識人というデタラメ
    第八章 日本外交というデタラメ(ケント・ギルバート氏とのガチンコ対談)
    終 章 絶望の中をそれでも生きる――あとがきに代えて


【「はじめに」より抜粋】

  いま一般の日本人の多くは、「何となく」次のように信じているのではないでしょうか。

  ①「日韓合意」はまあよかった。
  ②「南京大虐殺」はほぼ史実に近い。
  ③生活は苦しくなっているが、ほかに代わりがいないから安倍政権を支持するしかない。
  ④このままだと国の借金がかさんで日本は財政破綻するから消費増税はやむを得ない。
  ⑤日本はこれから人口減だしモノがあり余っているから、需要はもう伸びないだろう。
  ⑥景気の波は天候の変化のようなものだから、日和を待つしかない。
  ⑦金融緩和とマイナス金利政策を続けていれば、いつかデフレから脱却できる。
  ⑧女性も男性とまったく平等に社会で活躍すべきだ。
  ⑨TPPに代表される自由貿易の拡大はよいことだ。
  ⑩自由競争を阻害する規制は壊すべきだ。
  ⑪失業率が下がっているようだから雇用はかなり改善されつつある。
  ⑫人口減で人手不足なら労働移民拡大もやむを得ない。
  ⑬日本の農業は補助金漬けだ。農協をつぶして農業を新しくビジネスとしてとらえ直すべきだ。
  ⑭英語教育を強化しないとグローバル社会の競争に勝てない。
  ⑮電力自由化は避けられない流れだ。
  ⑯EUはこれからもそのまま存続するだろうし、存続させるべきだ。
  ⑰テロは絶対に許されない。
  ⑱自由、平等、博愛という近代的価値は普遍的だ
  ⑲貧富の格差は資本主義社会である以上、仕方がない。
  ⑳中国と日本は、対話を通して仲良くすべきだ。
  ㉑中国の市場は巨大で魅力がある。
  ㉒国会議員の定数は削減すべきだ。
  ㉓一票の格差は是正されるべきだ。
  ㉔日本の民主主義はまあ安定している。
  ㉕婚外子にも平等な相続権がある。
  ㉖原発は危険だから、再生可能エネルギーに転換していくべきだ。
  ㉗知識人は学識があるのだから、彼らの言うことはまあ信用しておこう。

  この本では、これらがすべて誤りであるか、または浅薄な考えであることを明らかにします。なお、なに
 ぶん問題が多岐に渡っていますので、すべてを読み通すのがかったるいと感じられた方は、関心のある章を
 選んで読んでいただいてもけっこうです。