こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

⑩ 不邪見(ふじゃけん)ということ

2005年07月05日 | 仏教
⑩ 不邪見(ふじゃけん)

「よこしまな心を起こしません」


正しく物事を見つめ、本質を見極める努力をしなければなりま

せん。世の中には、ありとあらゆる情報が山のように溢れてい

ます。その多くの情報の中から、正しい見識を選び取ることは

、容易なことではありません。一方的なマスコミの情報やイン

ターネット情報は、特に慎重に対応すべきでしょう。これらは

、全て受け取る側、私たちの問題なんです。それぞれの心が、

よこしまでなく、温かな思いやり溢れるものであれば、決して

誤った判断をすることはなくなるでしょう。



*以上、①~③までの戒が、行動(身)に関すること。

    ④~⑦までの戒が、言葉(口)に関すること。

    ⑧~⑩までの戒が、こころ(意)に関すること。

 これら10個の項目は、「十善戒」といわれるもので、

私たちの日常生活の中で、最も基本とすべき、より所とすべき

生き方の心得です。

 文字面で理解することは容易なものばかりですが、いざ実践

となれば、そうは問屋がおろしません。

 仏教は、生きているこの身このままで理想的な境地、すなわ

ち、どんなものからも解き放たれた自由自在の心の安楽を得る

こと、を目的にしています。

 実は、身(行動)、口(言葉)、意(こころ)で表された

10の項目を日常の中で実践し努力する姿こそ、菩薩様の姿な

んです。

    生きとし生ける世の中すべての魂が、
          
               幸 多からんことを 
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⑨ 不瞋恚 (私は腹を立てません) ということ

2005年07月05日 | 仏教
⑨ 不瞋恚 (私は腹を立てません) 


怒りのエネルギーを、慈悲のエネルギーに転換しましょう。不

条理なことに対して、怒りを持って報復したとしても、また新

たな怒りを生み出します。その繰り返しは、怒りを増幅してい

くばかりか、救いようのない不幸な事態を招くことになるので

す。しかし、私たちは生身の人間。虫の居所が悪かったり、つ

いつい不平不満を言ってたりする時もあります。「こいつ嫌い

だ!すかん!と思う人ほど、その人は観音様なんだと思え!」

と教えられたことがあります。私に試練を与えるために、わざ

わざ私の前に悪役として登場してくれたんだと。私が成長する

ために神仏が巡り合わせた人なんだと。色んなことがあります

けれど、そんなときは、是非、一呼吸おいて、「この人は、観

音様なんだ。」と静かに手を合わせてみて下さい。
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心の教育って?

2005年07月05日 | 教育
「心の教育って何だ」という問いかけに、
私の最も身近な人が答えました。

以下。


生き様全てが教育だなぁ~って!
子どもに関わる全ての人や事が、心の教育者なのかなぁ~と!

私には何にもなくてもいい♪
子どもの回りには、たくさんの人がいる。
大きく影響を受ける出会いもあれば、
ちょっと避ける出会いもある。
意気投合する相手もいれば、
挨拶だけの人もいる。

色々な出会い全てが、「心の教育」なんだろうなぁ~

やはり、支えられながら生きているんだよ。
それに、心の中から気付かせることができたらいいなぁ~


夕方から、いろいろ想いをめぐらせていた・・・

ふと、
明日、読み語りするはずの本を
 変更する気になった(^-^)

子ども達に、出会わせたい本があるから。
「おおきな木」
「100万回生きたねこ」
この2冊に変更だわ♪

明日は、聞き流してくれてもいい
今度この本に出会ったときに、
 なにか気付く縁を作っておきたいと思うから・・・

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長崎新聞「水や空」より

2005年07月05日 | 教育

 (2005年7月5日付)

 今、「長崎っ子の心を見つめる」教育週間として県内の公立小、中学校が地域に開放中だ。子どもたちの心が読めない、見えない。悩みは深いのだが、同時に大人こそ自らわが身をじっくり振り返りたい▲5年目を迎えた本県の「ココロねっこ運動」も、子どもの心の根っこを育てる機運や土壌をつくる、いわば大人社会の在り方を見直す県民運動である。一過性の催しとは違った息の長い運動だ▲今年も「あいさつ・声かけ運動」は重点目標の一つ。地域で元気な子どものあいさつ姿を見掛けるようになったが、大人はどうだろうか。時折、反応もせず素通りする人さえいる。わが職場でも若い世代ほどあいさつに無頓着だ。なんとまあ殺伐、朝から気分が暗くなる▲子どもにとって人生最初の教師は、親であり家庭だ。善悪の判断や人への思いやりなどの倫理観、エチケット、自制心や自立心を養う上で重要な役割を担う家庭は、教育の原点といえる▲増え続ける児童虐待という親の問題行動、園児や低学年児の学級崩壊などは、その家庭の内実にも深くかかわる課題だろう。家庭教育の不在、危機を嘆く声は多い▲ではどうしよう。既に与党は、教育基本法に「家庭教育」を新たに独立した条項として盛り込むよう提案している。しつけや道徳を国や法で指導、強制せざるを得ないことにつながる。十分な論議をしたいが、それだけ深刻な事態の反映でもある。(剛)


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