こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

弥勒寺というお寺から受難をくぐり抜けたどり着いた経典「仁王護国般若波羅密多経」2巻

2012年02月24日 | 仏教

平戸領内のお寺が組織的に網羅されている史料がある。
「唐津拾風土記 平戸領寺院名寄」。
江戸時代、真言宗寺院だけでも、30ヶ寺を数える。
明治政府の神仏分離令による誤解釈で、
多くの貴重な寺院が廃佛の災いを受け、廃寺と化した。
現代に生き残った寺院は、12ヶ寺のみ。



画像は、「弥勒寺」というお寺から、
受難をくぐり抜け潮音院までたどり着いた経典、
「仁王護国般若波羅密多経」2巻。
弥勒寺は、田平のMR田平駅にほど近い場所に存在していたと聞く。


天保11年(1840年)八月に、松浦煕公が国家安全のため書写され、
版木でもって出版。領内の神社仏閣に奉納された。
煕公の御字、すてきですねえ。


弥勒寺への奉納は、弘化3年(1846)2月1日になされている。
煕公の花押付きだ。


この出版の元である版木は、平戸最教寺の霊宝館に展示してある。
平戸市の指定文化財。

「仁王護国般若波羅密多経」(にんのうごこくはんにゃはらみたきょう)
国難の今こそ、至心にとなえ奉る。       合掌

コメント (2)
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野鳥の少なさ示す南天の実

2012年02月24日 | 仏教

白南天も赤南天も、この時期にまだまだ実が残っています。
例年ですと、年末年始にはひとつ残らず野鳥たちが食べ尽くすのですが。
確かに、今年は野鳥のさえずりが少ないですね。
周期的なものなんでしょうか。

畑のエンドウ豆は、安心して大きくなれそうです。

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