崖の上にある小さな端の畑を覗いてみよう。此処はチームリーダーの担当領域。彼は現職のビジネスマンだし、子狸の耕地とは少し離れていることもあって遭遇する事は少ない。カメラを持って農園内を彷徨う時ぐらいだろうか。久方ぶりなので、彼の耕地を眺めて見ることにした。一言で表現すると、長老よろしく少量多品種の栽培である事。品目は画像でご確認戴くとして、少量づつのロットが手際よく並べてある。農園への出動頻度が余り取れない故か、栽培しやすい分量に留めている模様。家族のみの食卓用だろうな。栽培手法は個々人によるお好み次第、どのような栽培でもよろしいのだ。
<イチゴ>
<ニラ>
彼の耕地は丘の上の端部に存在する。崖地とあってか落下の危険性もあり、竹柵を設けているのは危険防止か。小さな子どもの存在もあって予防線を講じているのだろう。端部の北向き斜面とあって日照等はよろしくないが、彼は地形をうまく活用している模様。南部に背丈の低い野菜を植え込み、北側に背丈の高い野菜を。耕地が数カ所に分かれているのも、結果的にはうまく使い分けているようだ。農園へと通える日々には、家族総出で栽培に取り組んでる模様。奥方の支援も大きいようだ。
<キュウリ>
崖には大きな栗の木があって、日照を阻害していたのだが、地主の婆様の了解を得て被った部分は伐採したようだ。野菜の栽培にとって、日照と通風は必須の資源なのだが、不足すると栽培自体が成立出来かねない。立派な実が出来る丹波栗だが、致し方無いだろうな。他の資源は何らかの手法でカバーするとしても、日照と通風のみは天然資源、カバーのしようが無いのだ。
<トウモロコシ>
最近は水ポンプを購入した模様で、水撒きはポンプで実施しているようだ。近くを水路は流れてはいるものの、水路は低地、耕地は高地とあってか水撒きは難儀な作業であった。僅かに許された作業時間を水の搬送に使う訳にはいかなかったのだろう。文明の利器は活用すべし、決断は正しいかと思う。エンジン始動でノズルの先だけ持ってれば結構だから、かなりの省力化である。
<トマト>
彼も与えられた条件下で工夫を重ねながら農作業に励んでいるようだ。絶対時間は少ないとは言え、経験知の積み重ねは大きい。リタイアには未だかなりの時間を要するだろうが、何れ伝承者としての大きな役割を担ってくれるのではと期待している。ローマは1日にしてならず・・・・・・・とか。日々の小まめな実践活動の継続が必要なのは、何処の世界も同じこと。農作業における巨人の出現を楽しみにしておこう。
<ネギ>