木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

スイカ畑の壊滅

2023年07月28日 05時20分12秒 | 耕作放棄地

スイカが全滅だ・・・・・無念そうに呟く大御所の表情を見ていられなかった。どうやら彼のスイカ畑が害獣に襲撃され、スイカが壊滅した模様。暑苦しい日々だが、機嫌良く出勤していた。本日はスイカ回りの雑草を刈り取ろうと、意気揚々と刈払機の準備にはいったようだ。ネットを眺めて異変を感じ、スイカ畑を覗き込んだら食い散らかした残骸が彼方此方に。状況から見て犯人はアライグマかと思われる。今回は長老のトウモロコシ畑と異なり、ネットの裾をめくり上げて侵入した模様だ。部分的には竹の丸太で押さえ込んでるとはいえ、持ち上げられない重量では無い。多分だが、竹を持ち上げ固定されて無いネットをめくって潜り込んだのでは・・・・・・・・と推測している。

画像でもお解りかと思うが、赤い点々が散らかってるでしょう。熟したスイカを狙い撃ちしたようで、食い散らかされたのは完熟直前のスイカ、いわば甘くなった物を適切に見極めて襲撃しているのだ。見事な判断である。別の画像では丸いままのスイカが転がっているが、こちらは完熟前の未熟な状態。無視して見向きもしていない。

それにしても彼らの判断能力はどうやって身につけるのだろうか.生きる術だから当然との発想もあるかも知れぬが、状況は人間様も同じ事。収穫時の見極めなど、ポンポン叩いて音を聞く程度、適切な判断は困難だというのに。残されたスイカの残骸は赤く色づいた物ばかりだった。大御所が悔しがるはずである。多分、あと2~3日で収穫と楽しみに待っていたのだろう。

其の速きこと風の如く 其の静かなること林の如く 侵略すること火の如く・・・・・・・正に信玄公の教えを受け継いでいるのは、彼らの方では無かろうか。戦略面でも戦術面でも負け戦の連続、何とも情けないのだがこれが現実なのだ。前回のトウモロコシ、今回のスイカ、次なる対象は今のところ無事である長老のスイカ畑であろう。彼は捕獲罠を設置しているが、どうやら見透かされてるようで接近の気配も無い。彼らも必死、数匹の仲間達の犠牲者を出して経験知を積み上げているのだろう。

それにしても、アライグマ対策の秘策は無いものだろうか。当面考えられる手法は駆使してるつもりなのだが。熊や鹿やサルそれにイノシシと言った特定生物の襲撃が無いだけマシなのだろうが、被害の発生は同じ事。無事なる収穫が期待できなければ、栽培しても意味が無くなる。連戦連敗の惨めさから抜け出したいものだが、今のところ適切な防御策が見当たらないのだ。

 

 

 

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