木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

ヤブカンゾウの花

2023年07月11日 05時42分04秒 | 耕作放棄地

農園は緑一色である。一面に広がる緑の世界は、まるで広大な草原の模様、見間違うほどである。そうした中でポツリポツリとオレンジ色の斑点のような物が。野草が咲き出したようだ。接近してみると、「ヤブカンゾウ」の花、この時期畦道に咲き誇る象徴的な野草である。ユリの花によく似た形状で、色合いが少々毒々しいのが特徴だろうか。ヤブカンゾウを見ると、何時も高山植物の「ニッコウキスゲ」を思い出すのだが、ニッコウキスゲの清涼さは見当たらないようだ。ニッコウキスゲの黄色とヤブカンゾウのオレンジ色との色合いの違いから来るものかと推測している。分類的にはヤブカンゾウが、ススキノ科ワスレグサ属、ニッコウキスゲもススキノ科ワスレグサ属、と全く同じ種族のようだ。親類筋なんだろう。

毒々しいと表現したが、無論、個人的な好みによるものでお好きな方もおられるかも。夏のヤブカンゾウと秋のヒガンバナとが双璧のようで苦手な野草だ。従って両者共に遠目に眺めるようにしており、接近するのは撮影時ぐらい。近くでしみじみと眺める気にはなれそうに無い。子狸の耕地回りには見当たらず、仲間達の畑の周囲に咲き誇るのは、事情を察してくれてるのかも。

反して、ニッコウキスゲは若い頃から好みの花であった。高山植物という環境的なものもあるかと思うが、やはり色合いが原因のようかな。オレンジ色の花は子狸的には強烈すぎるのかも知れない。かと言って、オニユリの真っ赤な花などお好みの分野だから摩訶不思議、個々によって相性の違いがあるのかも・・・・・・ですね。

何点か画像を載せておきますが、花の色を除けばそう気にはならない。やはり花の色合いと形状に原因がありそうだ。まあ、個人的な嗜好は別として、ヤブカンゾウは夏を代表するような野草である。7月の花と定義づけてもよろしいかと。

この花、球根による増殖かと思いきや、地下茎による増殖だそうな。従って同じ場所で徐々に増加するようで、どうりで固まって分布してる状況だったのか。一つの群落があり、少し離れて別の群落が・・・・・・・と飛び飛びでヤブカンゾウの固まりが存在するのも、理由があった次第。色合いは苦手とは言え、夏の代表的な野草でもある.遠目に眺めながら、暑苦しい草刈りと草抜きに励みますか。

 

 

 

 

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