知人からの情報提供だった。又聞きの更に又聞きの情報らしく、真偽の程は微妙だが・・・・・との条件付きだった。何でも数十年に一度しか咲かない花があり、しかも当地で開花中だとか。聞き捨てならない情報だ。色々調べていく内に詳細が解ってきた。名称は「リュウゼツラン」という植物で、30年から50年程の寿命があり一生に一回のみ花を咲かせ、開花・結実で生涯を終えるとか。つまり数十年に一度しか開花への遭遇のチャンスは無いのだ。その希少な機会が、今、目の前に存在するとは。何としても訪問して撮影しなければ・・・・・・・となるのは必然でしょう。
情報によると、現場は当地の河内長野市、清見台と日東町とを結ぶ連絡橋の近くらしい。早速車を走らせ、現地へ。探し回ったら、現場は清見台1丁目、上述の連絡橋(東中学校への通学路らしい)へと下る階段の根本付近だった。住宅地の道路際である。詳しくは画像でご確認いただくとして、ともあれ清見台1丁目を最初のターゲットとされたら望ましいかと。
リュウゼツランは始めて聞く名称だし、無論、存在自体も存じなかった。通常の1メートル程度の茎高かと思い、探すも見当たらない。ヒョイと目に付いたのが画像の花、花茎が8メートル近くもある。根元付近はアロエに似た状態であり、中心部から1本の花茎が伸びて枝に小さなバナナの房にも似た存在が。花と言うより未だ蕾の段階なんだろう。いわば開花目前、といった状況ではあるまいか。開花を捉えるには、もうしばらく通う必要がありそうだ。
清見台の団地も開発されて40~50年になろうかと思う。推測だが、開発時の工事関係者か最初の住人の方かが植え込まれたのでは無かろうか。季節が巡って時期を迎え、長い眠りから目覚めたものであろう。開花・結実した後は生涯を終えるとか。再び花と再会できるのは数十年の後の時代、当然ながら世代交代した次の世の住人達だ。
<清見台から日東町方面、画面中央奥の建物が東中学校です>
完全な開花にはもうしばらくかと思えますので、興味のある方々には訪問のチャンスはアリでしょう。最短ルートをご紹介しておきます。電車は南海高野線で最寄り駅は「三日市駅」、下車後観心寺方面へとバス道路(目印はファミマ)を登ること10分~15分程度。頭上に連絡橋が現れます。右横へと階段を上り、上り切った場所が清見台の1丁目、件の現場です。