アートプラス京めぐり

京都の探索、記事数6500 いろいろなテーマで京都をめぐります 
京都市外も始めました 先ずは京都南部から

寺院左0487 南禅院  

2018年07月01日 08時49分41秒 | 寺院

史蹟 及 名勝 南禅院庭園

亀山法皇が営まれた離宮禅林寺殿の上ノ宮にあたり、南禅寺発祥の地である。

法皇はうちつづく鎌倉幕府の処置にこころよからず思われ、正応2年(1289)9月7日、突然ここで落飾され、嘉元3年(1305)9月15日、嵯峨の亀山殿において崩じられるまで、ここを住居とされた。宝算57。陵は嵯峨の天龍寺にあるが、遺言によって分骨所を当院内に設けられた。母后藤原姞子(後嵯峨帝中宮)もまた当寺に入寺され、正応5年(1292)9月、崩御の後は当院背後の粟田山中に奉葬された。

現在の建物は応仁の兵火による焼失後、徳川綱吉の母桂昌院等の寄進により、元禄16年(1703)の再建であるが、法皇在世時をしのばせる住宅風の落ち着いた建物。堂内に安置する亀山法皇像(重文・鎌倉時代)は椅子に座る法体姿で、寄木造り、玉眼入り、写実性に富んでいる。またその傍には後宇多天皇に請われ、南禅寺第3世となった、来日僧、一山一寧の頂相が安置されている。また襖絵には狩野養朴(常信)り「龍図・梅竹図」、養朴の子、如川(周信)・随川(岑信)兄弟に筆になる山水花鳥図が描かれている。方丈の西と南にある庭園は、天龍寺庭園とともに京都における鎌倉時代庭園の双璧をなすもので、様式は池泉回遊式鑑賞庭園として造られている。

 

寺院 前回の記事 ➡ 寺院左0486 鞍馬寺 西門

下の地図のユーザー地図 の囲みをクリックすると 付近の記事が探せます