池の周囲は1.8キロメートル。水深は最深部で1.8mにすぎないが、その底は泥土の体積が厚く、その深さは3.6mをこえるところがあり、池の名もこれから起こった。池中には「じゅんさい」をはじめ、種々の水生植物や食虫植物が群落し、浮島を形成している。約10万年前に形成され、池の中にはハリミズゴケ、オオミズゴケで構成される浮島がある。この池にはホロムイソウやアカヤバネゴケ、ミズグモなじウルム氷期からの生き残りの種など貴重な動植物がみられる。
昭和2年(1927)天然記念物に指定された。
この池は、美度呂池または美曽呂池・泥濘池などとも記され、その名は古く淳和天皇が天長6年(829)10月、泥濘池において水禽の遊猟をされた記事をある。また僧行基ぎこの地で修法を行ったとき、弥陀菩薩が池上にあらわれたという伝説もあって、御菩薩池(みどろいけ)とも記す。室町時代には六地蔵巡りの1つに数えられる地蔵尊が安置されたりもした。
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