同じ行動だが休憩した

　今回は二つの出張が続いた。出張前の晩にはPTAだったし、出張の間の日は例会だった（共に終了後は痛飲した）。第一の出張では接待する方で、相手の方がものすごい大トラであって、とことん飲むのにつき合わされて大変に疲れた。続けての出張では接待を受けて喜んで飲みすぎる人に付き合って飲みすぎた。そうやって飲み疲れてしまってやっと家でのんびりできると安心して、家で飲むとまた酒がうまいのであった。これは休憩になっているものかどうか。
　少し酔っているのに夜につれあいと散歩した。出張中に飲みすぎた上に食いすぎた。あんまり家でのんびりするわけにも行かない。しかし、涼しい夜に歩くのは爽快である。いつもの散歩とはかなり距離が短いが、それでも小一時間程度。いろいろ話もできて更によかった。
　飲みながらでも話はするが、歩いていても話をする。更に酔っているのでどんどん話していたようにも思う。どんどん考えていることを吐き出すと心が洗われるようだ。お陰でだいぶ元気になった。戻って風呂に入ってまた結局飲んだ。体調もよくなったようだ。

　出張中に飛行機の中で落語を聞いていた。面白いのだが疲れていたのだろう、途中で寝てしまう。気がついてまたぼちぼち聞いていると、いつの間にかまた同じ話が二まわり目になった。今度はがんばって聞いていると、オチの前に着いてしまった。なんだか非常に残念であった。演目は名作「厩火事」であるので、聞いたことはあると思う。調べれば話は分かると思われる。しかしやはり話というのは耳で聞いてみたい。名作はいろんな噺家のCDでも聞けるようである。さて、そうなると誰の話がいいものか。一人でまたしばらく楽しく悩むことになりそうである。

　利用者の方が亡くなって、今夜はお通夜である。長年いた方であったし、身寄りがない方でもある。今夜はスタッフで傍にいてやろうということになった。病気ですっかり痩せてしまわれて、最後は二十キロちょっとであるという。ほとんど骨と皮という感じなってしまった。入院先の看護婦に「食事を取らないとお父さんのところに行っちゃうよ」といわれると、仕方なく少しだけ食べたという。最後は「お父さん」といわれても、食事を拒否してしまった。苦しい上の覚悟のようなものであったのか…。合掌。