近頃なんだか眠いのである。車の運転中に眠くなるのは前からあったが、運転中でなくとも眠くなる。本を読んでいて眠くなることはあったが、本を読んでいなくても眠くなる。午後のセミナーなどで眠くなることはあったが、別段セミナーを受けている訳でなくても眠くなる。いつでもどこでも眠くなるわけではないようだが、それなりに頻繁に眠くなることがあるようだ。突然睡魔に襲われて首ががくんとなって、あっと思う。そういう睡魔という感じだろうか。席を立ってウロウロできれば、それなりに何とかなるが、ちょっと動けない、というか、まだその作業をやらなければならないような時に、なかなかその睡魔が去ってくれない。非常に困るし、厄介なのだ。
睡眠不足があるのかというと、必ずしもそういうことではない気もする。眠りが浅いのかどうかはよく分からないが、そういう睡眠の質の問題なのだろうか。
ちょっと早めに寝る機会があって、眠たいのでまあいいか、と思って、21:30分ごろに床に入った。朝方5時前くらいに一度目覚めたけれどすぐにまた眠って、6時前にもさらに目覚めたがまた眠った。結局6時半過ぎにやっと起床。9時間くらい寝たのは、実に何年ぶりだろう。僕はだいたい6時間から7時間の間くらい寝てしまえば、睡眠は十分という感じなのだが(よっぽど深酒しない限り)、昼寝の習慣もほとんどないし、それで二十年くらいは安定して眠っている。若い頃にはやたらに眠かった記憶があるけれど、だからといって日曜などに昼過ぎまで寝ていると、なんだか一日がもったいない気がして、起きるのがたいそうつらく感じたとしても、せめて午前中には起きて活動をする習慣ができていた。あまりにも辛ければ昼寝したり、その日は少し早めに寝るくらいで、とりあえずはやり過ごすことができていた。ものすごい高熱でダウンでもしない限り、一日の睡眠時間が9時間なんてことは、ちょっと考えづらかった。
それが9時間睡眠ができて、自分なりにそんなことができるんだな、と不思議な気分だったのだが、なんとその日の午後テレビを見ていて(日曜だったので)、またウトウトするのである。ええっと思って立ち上がってみるが、やはり眠いのである。睡眠十分ではあったのだろうが、まだ眠くなるのだ。そういえば最近はよく眠気を感じるのであったが、これは睡眠十分でも眠くなる現象なんだろうか。
でもまあ改めてよく考えてみると、加齢による体力の衰えに過ぎないのだろうな、とも思う。結局疲れやすくて、その疲れが取れにくいのではないか。少しゆっくりするようなこととか、単純な作業のようなことをしていると、すぐに睡魔が忍び寄ってくるような年頃になってしまったのではないか。個人差もあるのだろうが、単に体力の衰えがそのような形となっているのかもしれない。それに睡眠十分と思っていたが、体力で押し切ってそのように信じ込んでいただけのことで、やはり平均的な8時間前後の睡眠時間が、改めて必要になっているのかもしれない。
ということで、入眠時間を検討すべき時かもしれない。もう以前のように午前様で帰ってくるようなことはめっきり減ってはいるけれど、もう少し早い時間に切り上げるべきかもしれない。もう周りの人も、それほど頑張る人が多数派ではなくなっている。それはもう自分次第でも、それほど叱られないだろう。
ということなんだが、さて、それを守れるかどうかは、酔っている自分に問い直さなければならない。そういう理屈を理解できる自分なのかどうか、あまり自信は無いのである。