洞窟ゲーム/まどの一哉著(清林工藝舎)
なんか凄いものを読んでしまったという読後感。ちいっとも理解できないのだが、面白くないわけでなく、つまり面白く読んでしまったので更に性質が悪いと思う。感想を書こうとしても上手くいく訳が無い。
実はそういう感想を漏らしていた竹熊さんのブログを読んで迷わず購入。あんたも好きね、というモノ好き根性で臨んだ訳で、あえなく撃沈したという訳である。
わけわからんというと難解な哲学じみたものを想像する人もいるかもしれない。ひょっとすると哲学だったかもしれないが、そういう訳でもない。ナンセンスということではあるが、はたして作者はナンセンスを狙っているようにも感じられない。筋は一応整っているように見える。しかしその狂い方が、実は単なるシャレの連想に思えなくもないし、深い狂気に思えなくもない。まあ、手に取るしかないと思うが、そういう勧め方をされて手に取る人が増えるとも思えない。人を選ぶかもしれないし、あんがい万人向けかもしれないとも思う。たぶん普通に読んでもちゃんと面白いからだ。絵もしっかり上手だし、僕は知らなかったけど、まったく無名の漫画家さんでは無いようだ。確かにドラマの原作になったりキャラクターが売れたりするような事は考えづらいが、ひょっとすると海外芸術賞のようなものも取りかねないし、そのような水準で注目されているのかもしれないように感じられる。少なくともそのような尋常の無さを持っているから、読んで楽しいという気分になるのかもしれない。その上ひとに勧めてみたくなるのだ。ぜひ読んでもらって、お互いに頭を抱えて楽しみたくなるのである。
興味本位にすぎなかった僕は、ある意味でいっぺんにもっていかれた。普段漫画を読まない僕がそうなのだから、漫画好きな人ならもっと理解できるのではないか。目に触れる人がそれなりの数になると、必ずコアなファンのつく作家だと思う。もっと貪欲に違う作品を読んでみたい。その為にもこの本が話題になって、売れてくれることを願うばかりである。
なんか凄いものを読んでしまったという読後感。ちいっとも理解できないのだが、面白くないわけでなく、つまり面白く読んでしまったので更に性質が悪いと思う。感想を書こうとしても上手くいく訳が無い。
実はそういう感想を漏らしていた竹熊さんのブログを読んで迷わず購入。あんたも好きね、というモノ好き根性で臨んだ訳で、あえなく撃沈したという訳である。
わけわからんというと難解な哲学じみたものを想像する人もいるかもしれない。ひょっとすると哲学だったかもしれないが、そういう訳でもない。ナンセンスということではあるが、はたして作者はナンセンスを狙っているようにも感じられない。筋は一応整っているように見える。しかしその狂い方が、実は単なるシャレの連想に思えなくもないし、深い狂気に思えなくもない。まあ、手に取るしかないと思うが、そういう勧め方をされて手に取る人が増えるとも思えない。人を選ぶかもしれないし、あんがい万人向けかもしれないとも思う。たぶん普通に読んでもちゃんと面白いからだ。絵もしっかり上手だし、僕は知らなかったけど、まったく無名の漫画家さんでは無いようだ。確かにドラマの原作になったりキャラクターが売れたりするような事は考えづらいが、ひょっとすると海外芸術賞のようなものも取りかねないし、そのような水準で注目されているのかもしれないように感じられる。少なくともそのような尋常の無さを持っているから、読んで楽しいという気分になるのかもしれない。その上ひとに勧めてみたくなるのだ。ぜひ読んでもらって、お互いに頭を抱えて楽しみたくなるのである。
興味本位にすぎなかった僕は、ある意味でいっぺんにもっていかれた。普段漫画を読まない僕がそうなのだから、漫画好きな人ならもっと理解できるのではないか。目に触れる人がそれなりの数になると、必ずコアなファンのつく作家だと思う。もっと貪欲に違う作品を読んでみたい。その為にもこの本が話題になって、売れてくれることを願うばかりである。