カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

息子のまなざし

2011-03-02 | 映画
息子のまなざし/ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督

 なんでこの映画に興味を持ったかは不明だが送られてきたから観たという感じ。なんというか前衛効果を狙ってるね、とは息子談。でもそれが失敗しているようだ、とも言っていて、彼には評判は芳しくなかったようだ。前衛とはそういうもんです。
 まあ僕としても楽しく観たというのではなくて、繰り返すが映像も前衛的ながら、テーマもちっとも楽しいものでないので仕方がない。特に何の説明も無いし、音楽さえ流れない。気分的には何をよりどころに主人公のうなじあたりを映すカメラアングルに我慢しなければならないのか疑問に感じながら、せっせと筋を追うしかないのであった。
 でもしかしですね。これがわりあい味わい深くて、悪い映画でもないのですよ。観る者にいろいろ考えさせたいからこのようなドキュメンタリーみたいなやり方をしていてかつ説明すらないわけで、その通り考えながら観ているとなかなかスリリングでさえあるんですね。特に途中から主人公がそわそわしている理由が明らかにされた後は、なんだか僕は怖くさえなってしまって途中一回休憩してしまったほどなのだ(結局翌日に持ち越した)。彼の心情になってみると、僕は彼がとるかもしれない行動が恐ろしくて仕方なくなってしまったのだ。それはつまり僕自身の感情であって、僕は僕自身が恐ろしくなったのだ。
 別に結末を書いてもいいのかもしれないが、ひょっとして興味を持ってみる人のためにあえて結末は秘す。僕は奇特な人が好きなのです。そして頑張って観た人にも聞いてみたいが、たぶんこれは一種のホラー映画ですよね。後になって付録の予告編を観たら感動の映画のように謳われているわけだが、たぶんあくまでそれは客寄せのためであって、これは観る人を怖がらせたかったのだと僕は思う。監督さんたちの意図がそうでないはずはないわけで、あえて日常的に不自然なほどぎこちない自然さを演出したのも、その後にあるかもしれないホラーへの予感だったのではなかろうか。
 最後は本当に唐突に投げ出されるようにも思われて、益々僕はその思いを強くした。ベルギー人が日本人のように自己主張を極端にやらない人達だとしたら、ひょっとして僕の勘違いということもすこしはありそうではあるのだが、結果的にその後の物語は、これ以上のホラーにはなり得ないだろう。
 それにしてもあそこは職業訓練校なんですかね。職人というのはどこの国でも最小限のぶっきらぼうなのかもしれないですね。よくしゃべって説明過多の僕には、なんだかとても不思議な風景でありました。
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プールって水使うもんね

2011-03-02 | 時事
プールの水代、メーター無く24年未納

 意図的だとしたらなかなかやりますね。しかしながら結局払うんだったら残念だったけど。企業だったらさかのぼって責任者出てこいってことになるかもしれないが、学校ならうやむやでしょう。
 ところでやっぱり気になるのは、メーターが無ければ徴収できないのだとすると、ほかにもこのようなことは隠れたままになっている可能性もありそうだということだ。意図的にか事故なのかとわからなければ、何年も隠れたまま分からないというのは確実にあるだろう。水道工事が誰にでもできるということでもなさそうだけど、配管の途中から枝を伸ばして使用する方法は、ある程度工夫すればできなくもなさそうである。ま、悪魔の声として受け流したうえで、実行しないように。
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