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子どもの職業選択 周囲の刷り込み影響大きく 参考用

2024-03-14 13:03:36 | 日記

昨日、整骨院に行った時、

わが子と同じ私立中高一貫校に通学する

院長の息子さんが医学部受験を諦めたと聞きました。

この春高校生になるので、

医学部受験を目指して頑張っていくとばかり思っていたので、

驚きました。

 

「奥さんの実家 ※関西 に下宿して

関西の医大進学されるとばかり思っていました」

「入学した当時は、中学受験をし、

先取りで塾で習っていたから、

模試も結構いい感じで、点が取れていたから、

親も『医師になれるかも』なんて思っていたけど、

段々定期テストも模試も取れなくなってきて、

本人も勉強が辛いと言い出してね。

実際今年初めて共通テストを

受けたんだけど、

全然わからなかったみたいで。

医学部に合格するような生徒は、

中3でも、半分はわかるらしいよ」

半分は大げさにしても、

高2では7割以上取れるのが当たり前とは聞きます。

※最終的には9割以上で合格

 医学部医学科合格するような人は

 とてもとても優秀なのです

 

「それに進路変更は早い方がいいと、親も思うし。

俺が整形外科に勤務していた時、

医師に使われて嫌だったから、

長男に『医師になれ』と言ったことが、

事の発端で、看護師の嫁や祖母も、

『医師は安定しているから』と言ったことが、

多分目指すきっかけになっただけで、

本人は〇〇だから医師になりたいと

言ったわけじゃない。

完全な刷り込みだった」

と言われました。

 

この職業選択の刷り込み、

あるあるです。

というのも、開業医を含んだ

医師・歯科医・獣医の子どもは、

高確率で親と同じ方向へ進学し、

教員などの公務員も、

かなりの割合で親と同じ職業へ

就いていることが多いです。

 

以前お得意さんやほかの医師と話した時言われたのは、

「なれと言ったわけではなく、

恐らく子ども自身も知らなかったじゃないだろうか」

と言われました。

お得意さんは、農家の長男なので、

そもそも目指すことそのものを反対され、

※当時は長男が家督を継ぐのが当たり前でした

「現役で地元国立合格」しなければ、

農業を継ぐ約束だったそうです。

それもかなり説得し、最終的には、

家で発言権のある祖母が決めたそうです。

「でも、俺も考えてみれば、

知っている職業が、医師・看護師・公務員・

農家・農協職員しか田舎にはほぼいなかったから、

ネットもない時代で、

テレビもない家庭だったから、

まず想像もつかなかった。

田舎は診療所で、薬剤師も検査技師もいない。

知らない中で職業選択をした」

と言われていました。

 

お得意さんは、

「開業するつもりはないから、

 自由に職業を選んでいい」

と言ったにも拘らず、長男は医師になった。

「俺が年中呼び出しや当直、

学会や勉強会で家にいないのに、

よくもまあなったものだ。

ある意味感心するよ。

医師は失敗は許されない、

かなりの緊張と責任を持たないといけない職業だから、

正直なって欲しくはなかった」

と、意外なことを言われました。

てっきり自分と同じ職業選択したことを

喜ばれていると思っていました。

実際ご本人さんと一度話したことがありますが、

「親父は、どちらかと言うと、

サラリーマンになって欲しかったみたいです。

おじさんが大手メーカーの取締役の

一歩手前まで出世しましたが、

時間やお金の使い方が自由ですからね。

実際飲んだ時、かなり羨ましそうに話していました。

おじさんがこどものとき、

『自分も医師になったのだから、

お前も自由にしろ』

と言って、大学の学費を出したみたいです。

それで他の弟妹も、

結果的に誰も農家を継がなくなっちゃって、

でも、昭和後期は減反政策があったり、

バブル後は土地の暴落。

農家は不遇の時代を迎えたので、

先見の明はあったのかもしれませんね。

僕は高2の夏まで、実は進路を決めていませんでした。

おじさんみたいなサラリーマンもいいし、

母方の親せきはみんな医師なので、

母方の親せきは、みんな医師になれって言っていましたし。

でも、自分の中で反発もあって、決められなかった。

言われたとおりにしたくないなあって。

担任が『一度お父さんの仕事を見に行きなさい』と

言ったので、ちょっと変装して現場を見に行きました。

その時、家にいる親父と違って格好いいな。

こういう医師になりたいなと思ったのが決め手です。

親父は見に行ったことを知りませんよ(笑)

受験すると話したら、

喜ぶどころか、ため息をつかれました。

僕は社会が大の苦手でしかもひねくれものだったので、

親戚が誰ひとり進学していない私大に行きました」

ちょっと違いますが、これも刷り込み。

 

また、私は薬の卸に勤務していますが、

お子さんが薬剤師を目指している・

なったという人はかなりいます。

卸の場合、薬剤師は、

物流センターや本社でもない限り、

そんなに仕事はありません。

暇で、それでいて給料はかなりいいです。

特に薬剤師不足の地域は、

値を吊り上げ、若手医師と同等もらう人もいます。

給料面を考えれば、かなりいいのです。

逆に暇すぎて、調剤出身の人は退職します(笑)

恐らくそれもあって、お子さんに、

「薬剤師になれ」と言う人が多いのでしょう。

 

私の場合の刷り込みは、

両親が「大手に入れ」と言っていたので、

新卒後は大手に入りました。

妹は、世界中に有名な企業に入りました。

 

中々何の関連もなく、

自分で調べて職業選択をする人は、

少ないのかもしれませんね。