三浦しをん著「舟を編む」
2011年、光文社
表紙の紙が本文の紙より寸法がちょっと大きく若干読みにくい気がした。
完全にハードカバーとは言い難いセミハードともセミソフトとも呼べる紙だからそう思うのかも。
陳腐な設定で逃げる謎解きはなんちゃらとやらで権威が失墜した本屋大賞が逆転ホームランを打ってくれた感じだ。
本体にヒモのしおりが付いているのがポイント高い。
500ページにも1000ページにもできる内容を大胆な省略によって250ページに抑えているのはすごいと思う。
主要登場人物のひとりである荒木という人が冒頭に登場したときには彼の子供時代、学生時代のエピソードを描いたと思うとほんの数ページでもう「最後の大仕事を成し遂げるべく」(11ページ)などといきなり定年間際である。
この見事な省略ぶりには驚くほかない。
タイトルの謎は20ページで早くも明らかになるが、ちょっと分かりにくい気もする。
本に挟まっていた光文社の新刊案内の西村京太郎の「特急ワイドビューひだに乗り損ねた男」のほうがタイトルとしては秀逸というほかないと思った。
2011年、光文社
表紙の紙が本文の紙より寸法がちょっと大きく若干読みにくい気がした。
完全にハードカバーとは言い難いセミハードともセミソフトとも呼べる紙だからそう思うのかも。
陳腐な設定で逃げる謎解きはなんちゃらとやらで権威が失墜した本屋大賞が逆転ホームランを打ってくれた感じだ。
本体にヒモのしおりが付いているのがポイント高い。
500ページにも1000ページにもできる内容を大胆な省略によって250ページに抑えているのはすごいと思う。
主要登場人物のひとりである荒木という人が冒頭に登場したときには彼の子供時代、学生時代のエピソードを描いたと思うとほんの数ページでもう「最後の大仕事を成し遂げるべく」(11ページ)などといきなり定年間際である。
この見事な省略ぶりには驚くほかない。
タイトルの謎は20ページで早くも明らかになるが、ちょっと分かりにくい気もする。
本に挟まっていた光文社の新刊案内の西村京太郎の「特急ワイドビューひだに乗り損ねた男」のほうがタイトルとしては秀逸というほかないと思った。