kosakuの雑念

英語とか読書とか覚書メモとか思ったことなど

舟を編む

2012-04-27 10:50:21 | 日記
三浦しをん著「舟を編む」
2011年、光文社

表紙の紙が本文の紙より寸法がちょっと大きく若干読みにくい気がした。
完全にハードカバーとは言い難いセミハードともセミソフトとも呼べる紙だからそう思うのかも。
陳腐な設定で逃げる謎解きはなんちゃらとやらで権威が失墜した本屋大賞が逆転ホームランを打ってくれた感じだ。
本体にヒモのしおりが付いているのがポイント高い。

500ページにも1000ページにもできる内容を大胆な省略によって250ページに抑えているのはすごいと思う。

主要登場人物のひとりである荒木という人が冒頭に登場したときには彼の子供時代、学生時代のエピソードを描いたと思うとほんの数ページでもう「最後の大仕事を成し遂げるべく」(11ページ)などといきなり定年間際である。
この見事な省略ぶりには驚くほかない。

タイトルの謎は20ページで早くも明らかになるが、ちょっと分かりにくい気もする。

本に挟まっていた光文社の新刊案内の西村京太郎の「特急ワイドビューひだに乗り損ねた男」のほうがタイトルとしては秀逸というほかないと思った。


イオンモール船橋に行く

2012-04-26 15:38:16 | 日記
イオンモール船橋に行ってみた。
天気が悪いのでクルマで行った。
駐車券を受け取るゲートの動きが遅い。
それだけで渋滞の原因となり得ると思うほどだ。
東武野田線新船橋駅が隣接している。
だから買い物目的以外の駐車をさせないために、駐車券制度があるのだろうが、時間をあれこれ計算しなくてはならないので嫌いだ。
60分は無条件で無料、2000円分のレシート(各店舗の合算OK)でプラス120分無料、以降30分100円となっている。
とりあえず駐車場所を求めて右往左往している時間まで課金されることはないことは分かった。
ちなみに秋葉原のUDXビルの地下駐車場は右往左往している時間に対しても容赦なく課金された。
実利用時間より100円多く課金され、未だ釈然としない。
秋葉原は観光地になってしまったことを実感した”事件”のひとつだ。

混雑している時間帯に行っているわけではないから、通路から店舗の境界線に1メートル付近に近づいただけでも、店員に声を掛けられるところもある。カネを使う気満々ならともかく、とりあえず見に来た客としては、そうなるともう足早に素通りするしかない。
ひどいゾーンでは、通路の真ん中を歩いても、割引券とか何やら話しかけてくるのがあった。
そうした通路は二度と通ろうと思わないだろう。
そもそもイオンそのものがイオンカードで決済すると10パーセント引きというキャンペーンをやっていて、ついでにWAONも何かのキャンペーンをやっていて、その勧誘要員が至る所におり、買い物を邪魔しているとしか思えない。
もともとマックスバリュ新船橋店の跡地(24時間営業で超便利だったのに何故閉店してしまったのだろうか)なので、周囲の客はたいてイオンカードやらWAONを持っているはずで、そんなに広大な商圏を想定しているのだろうか。
ていうか、消耗品を買いにきているのでなければ商品をまずじっくり見てもらわなければ始まらないというのに、店員が張り切って客を遠ざけてどうする。

週に何度も来店して食品を買うにはしては不便としか思わないが、専門書もまあまあ揃えている未来屋書店があるのは便利。
クルマを使えるので持ち帰り能力と相談しなくてもいい。主要な電子マネーに対応しているから現金の持ち合わせがなくともよい。


「”司法試験流”勉強のセオリー」を読む

2012-04-23 11:39:09 | 日記
伊藤真著、2012年
NHK出版新書(こんなレーベルあったのか)
まえにテレビの「仕事学のすすめ」という番組で著者の話が面白かったので、お布施的意味で購入。

勉強の方法に関する本もいろいろ読んできたが、社会人の勉強法としては2つくらいしかポイントは思いつかない。
ひとつは、覚えることを絞り込む(できれば1割くらいに)。
もうひとつは、参考書選びに時間をかけない。
(ながなが立ち読みしない。買ってみてフィーリングが合わないものは処分)
そんなとこだろうか。

そういう観点からするとこの本はあまり役に立たないような気がする。
この本は覚え方などを工夫するやり方については詳しいが、何を覚えるべきかまでは教えてくれない。
そんなものは個々人の事情により違うので当たり前だが。

覚えることを絞り込むとはいっても、むしろ日本の本の場合は読者が補足をしなければならない場合がほとんど。
アメリカの教科書のように膨大な量から取捨選択をするという具合になっていない。
学習者も教師も自分で工夫して何とかしてしまう伝統なのだろう。
仕事場のマニュアルも実際にはヒント集や心構え集であるし、そもそもマニュアルという言葉の使われ方が曖昧だ。
まあカタカナ語は、むしろ意味を明確にしたくない場合に用いられるのが常だが。
そんなテキトウな会社なり社会だから自分が生きていけるのも事実(笑)