いま広さ100単位、家賃100単位の物件の大家さんだとしよう。
それを広さ50単位に2分割して、家賃をそれぞれ60単位ずつにすると得られる家賃は120単位になる。
もうひとつ例を挙げると5分割して広さ20単位ずつにする。それらをそれぞれ25単位の家賃にすると得られる家賃は125単位となる。
それが抽象化されたリノベーションによる金儲けのモデルである。
分割して単価を上げるというのが、ひとつに統合して単価を上げるという地上げビジネスと対称的で面白い。
もちろん実務としては本当に必要とされる広さはいくらなのかを考え可能な限り分割してかつ利用者が継続的に支払うことができる金額も割り出すことにあるのだけど、まあそいつが大変なわけだ。もちろんリノベーションそのものの費用を償却する期間とかいろいろみみっちい計算が必要なことは言うまでもない。