全体的にうろ覚えで恐縮だが、大阪府で学校の卒業式で起立して君が代斉唱のときに、それを拒否した元教員が当然の権利と思っていた定年退職後再任用を却下されたのが違法とか何とかかんとかの訴訟が終わった。
元教員が勝訴したらしい。どのくらいの経済的精神的時間的パワーを投じたのかは知らないしこれからも詳細を知ることはないだろうし、私自身はそもそも君が代にも卒業式にも教員の再雇用にも興味はない。とはいえ勝つために全身全霊をかけたであろうこの教員の方には敬意を表したい。
再雇用されなかったということは、この教員においてはプロフェッショナルとしての尊厳を傷つけられるとうてい許し難い事件であったのだ。
いかなる代償を払っても名誉の回復を果たした姿こそ、主義主張は別として同じ時代を生きる人間への最高の教育であると思う。
まあ私は不謹慎な人間だから卒業式でどの教員が君が代斉唱で起立するだのしないだので勝ち馬投票券的なやつを作ってしまうかもしれないが。