今回は、ユキノシタ(雪の下)だ。ヒマラヤユキノシタを取り上げたが………、ん? “ユキノシタ”ってなかったっけ? と、ふり返ってみた。あった! でも、花の形がずいぶん違うねえ!
<2018年6月4日>
◇ ここは、北九州市若松区の高塔山。矢印の先。こんな感じで咲いている。ユキノシタは、本州~九州の渓谷沿いの岩陰に分布し、人家でも庭の下草としてよく植えられる常緑の多年草だそうだ。ズームしてみよう
◇白い花だね。ん? ヒマラヤユキノシタは赤紫の集中花序だったし、見た目はずいぶん違うが遺伝子的に近いのかな?
◇ おーい、どこへ行くの小次郎くん?(パパ) ほら、こっちにもあるよ!(小次郎)
◇ おー、確かにあるね!
◇ 今の時期(6月)は草木の緑の方が目立つね。かつて医者や薬がなかった時代には民間薬として重宝され食用としても利用されたため、どこの家の井戸周りにもあって、生活になじみの深い植物だったという。
ズームして、花をよく見てみよう。
◇5月~7月に白色の小さな花をつける。ヒマラヤユキノシタは2月~4月だから花の時期も違う。うーん「春の草花」ではなく初夏の花では? 確かに………、ま、いいじゃん!
◇下向きの花びら2枚が目立つ。
◇ 花をよく見ると、赤紫色の斑点がある。これが特徴という。ちょっと勉強しておこう。
【ユキノシタ(雪の下)】
◇ ユキノシタ科ユキノシタ属の常緑多年草。
別名として、イドグサ(井戸草)、コジソウ(虎耳草)。俳句では「鴨足草」と書いて「ゆきのした」と読ませることが多い。
◇ 原産地は日本。
◇ 花期は5月~7月。
◇ 花は白色。花弁は5枚。上の3枚の小さな花弁に赤紫色の斑点が入るのが特徴。
【名前の由来】
◇ 冬になって雪に埋もれてもその下で枯れずに育つから、
◇ 白い花を雪に見立ててその下に葉が見えるから、
◇ 垂れ下がった花弁を舌に見立てて「雪の舌」とする、
などと言われているが、定かではない。
【薬効】
民間薬として知られ子供のひきつけや咳の激しい時に10枚ほどの葉を塩で揉み、汁をしぼって飲ませると効果があるという。また、葉をお浸しにすると食用になる。
お終い