今回は、キンモクセイ(金木犀:9~10月)だ。秋に、どこからかもなく甘い香りが漂ってくる。そう、キンモクセイの香だ。秋の風物の一つと言えよう。モクセイ(ギンモクセイ)の変種で、庭木や街路樹に使われる。秋に橙黄色の花を咲かせて甘い香りを放ち、ジンチョウゲ(沈丁花:2~4月))、クチナシ(梔子:6~7月)と合わせて、日本の三大芳香木のひとつに数えられている。ところで、なんで“犀(サイ”の漢字なんだろう? 調べてみるね。
<2022年10月4日> 糸島市・男女共同参画センター(ラポール)
◇ 花瓶に活けられたキンモクセイだよ。
キンモクセイは、美咲が丘界隈ではなかなか見つからなかった。昨年の秋に一本見つけたが、花は終わっており「来年は撮影しよう!」と思っていた…。が、伐採されていた。
ところが、ひょんな事から、発見。うむ、男女共同参画センター(ラポール)の受付に花瓶に活けてあった。で、花瓶毎お借りして、玄関で小次郎とのコラボを撮影した次第。ラッキー! ※ そう言えば、マユミ(真弓)も!
マユミ(真弓)はこちら Link先 → 小次郎と赤い実の草木-マユミ(真弓)-
ギンモクセイ(銀木犀)はこちら リンク先 → 小次郎と秋の草花-ギンモクセイ(銀木犀)-
小次郎とキンモクセイをじっくり観賞しよう!。 ホントは、香りが大事なんだが………。
ボク(小次郎)を外して、花を観賞していいよ!
◇ ホー、こんな花なんだ! ちょっと勉強しておこう。
【キンモクセイ(金木犀)】
◇ モクセイ科モクセイ属の常緑小高木樹。モクセイ(ギンモクセイ)の変種。庭園樹や街路樹として植栽に使われる。秋に橙黄色の花を咲かせて甘い香りを放つ。
◇ 原産地は中国。
中国では「丹桂」「桂花」と呼ばれるが、これは桂林地方の原産である由縁。なお、地名の「桂林」は“金木犀の林”を意味すると言われる。
日本へは江戸時代初期に雄株だけが渡来し、実を結ばないので挿し木で日本中に増やされたと言われる。
◇ 開花時期は9月~10月 橙色の小花を葉腋(ようえき)に多数集まって咲かせる。花は雄しべ2本と不完全な雌しべを持つ。強い甘い芳香を放つ。特に、夕方などに強く感じられる
【金木犀と銀木犀】※ 画像はネットより
◇ 花の色:金木犀は橙色、銀木犀は白色
◇ 花の数:金木犀の方が銀木犀より多い。
◇ 花の香:金木犀はその香りで存在に気づくくらいの圧倒的な芳香を周囲に放つ。中国では“千里香”とも呼ばれていた。
対して銀木犀の香は淡くほのかに香る程度。花を近づけないと分からない程度。
【名前の由来】※ 画像はネットより
◇ 和名「モクセイ」の由来は、樹皮が動物のサイ(犀)の皮に似ていることから中国で「木犀」と名付けられ、ギンモクセイの白い花色に対して、橙黄色の花を金色に見立ててキンモクセイ言われる。
◇ 漢字の「桂」は、日本ではカツラ(カツラ科)であるが、中国ではモクセイの仲間と、トンキンニッケイ(クスノキ科)を指す。
◇ 中国名は「丹桂](「金桂」とする説も)で、銀桂(ギンモクセイ)の変種の一つとみられる。
【沈丁花と梔子】
三香木の残りの二つを思い起こしておこう。
◇ ジンチョウゲ(沈丁花)
ジンチョウゲ(沈丁花)はこちら Link先 → 小次郎と春の草花-ジンチョウゲ(沈丁花)-
◇ クチナシ(梔子)
クチナシ(梔子)はこちら Link先 → 小次郎と夏の草花-クチナシ(梔子)-
改めて、キンモクセイを見てみよう。
その2週間後「ラポールにもキンモクセイがあるよ!」とのこと。うむ、灯台下暗しだ!
<2022年10月18日> ラポール
◇ 右端がキンモクセイだよ。ラポールも含め明示しよう。
木と花にズームインしていく。
◇ ボク(小次郎)は、ここまで。
お終い