今回は、ハス(蓮)だ。インド原産のハス科の多年生水生植物。地下茎は蓮根(れんこん/はすね)といい、野菜名で通用する。ここは、若松の庭。ん? ハスもあるの? すごいなあ! でも、水生植物用の池はあったっけ?
<2021年7月23日> 若松 高塔山
◇ すごく立派な、白のハスだろう? ボク(小次郎)がかすんじゃうね。
◇ 花は、かなりでかい。30㎝近くありそうなので、多分「大型種」だろう。
◇ ハス(蓮)の花、すなわちレンゲ(蓮華)は清らかさや聖性の象徴として称えられることが多い。「蓮は泥より出でて泥に染まらず」は端的に理由を表現していると言われる。
【実生(みしょう)のハス】
これ、実生のハスだそうだ。十数年前に入手したハスから種を取って植えたもので、ずーと、花が咲かなかったのに今年初めて咲いた! 嬉しい! という。
※ 実生(みしょう):草木が(つぎ木・さし木などによらず)種子から芽を出して生長すること。
【ハスの実】
◇ ネットでハスの実を調べてた見た。ふーん、こんなのを植えたんだ。それも10数年まえに!
うむ、負けてられない! ボクとのコラボを見てちょうだい!
◇ おー、“トロ船”を使っているんだね! いいアイデアだねえ。 ※ トロ船:コンクリートを混ぜる入れ物。
◇ 縦に撮ってみた。高さは1.5mくらいある。
◇ 葉もでかい!
◇ 上から撮ってみた。花の内側が見える。
◇ 上から覗いてみた。ん? 小次郎クンには見えないねえ! キミは重いのでちょっと持ち上げられない。ゴメンね。
◇ 花の中央部分。これ、花托(かたく)。これが、蜂の巣ににているので「ハチス」といい。転訛して「ハス」になったとも言われる。
◇ ふーん?
ここで、ハス(蓮)について、勉強しておこう。
【ハス(蓮)】
◇ ハス科ハス属の多年生水生植物。約1億4000万年前から地球上に存在していたとされる。
◇ 水の底に塊茎(カイケイ)という大きな根っこをつくり、そこから茎や葉っぱを伸ばして生長する。
◇ 草丈は50~100cmほどで、茎の先に花を咲かせる。
◇ 根は「蓮根(レンコン)」、花を支える花托は「ハチス(蜂巣)」と呼ばれ、葉っぱや芽など植物全体が食用や薬用、様々な方面で利用されてきた。
◇ 原産地:インド。
日本へは仏教伝来とともに中国を経由して渡来した。なお、レンコンを食用として栽培するのは江戸時代中期から。
◇ 開花時期:7~9月。
花は短命で、開花から3~4日で散る。また、午前中に開花の花は午後には閉じる。
【名称など】
◇ ハス(蓮)の花とスイレン(睡蓮)を指して「レンゲ(蓮華)」といい、仏教と共に伝来し古くから使われた名前である。
◇ 日本での古名「はちす」は、花托(かたく)の形状を蜂の巣に見立てたとするのが通説。「はす」はその転訛。
◇ 水芙蓉(すいふよう)、不語仙(ふごせん)、池見草(いけみぐさ)、等の異称をもつ。
◇ 漢字では「蓮」のほかに「荷」または「藕」の字をあてる。
【ハスとスイレンの違い】※ ネットから引用
ハス(蓮)とスイレン(睡蓮)はよく似ており混同されがち。違いをまとめておく。
【季節毎の様子】※ネットより引用
【発芽能力】※ネットより引用
ハスは土の中で発芽能力を長い期間保持することができる。事例を示すと、
◇ 大賀ハス(2000年前の種)
千葉の落合遺跡で発掘され、大賀博士が発芽させることに成功。
◇ 中尊寺ハス(800年前の種)
中尊寺の金色堂須弥壇から発見され800年ぶりに発芽に成功。
【仏教とハス(蓮)】
◇ 仏教では泥水から清浄な美しい花を咲かせる姿が仏の知恵や慈悲の象徴とされる。
◇ 如来像の台座は「蓮華」をかたどった蓮華座。また厨子(ずし)の扉の内側に蓮華の彫刻を施したりしている。
◇ 寺院では仏前に「常花(じょうか)」と呼ばれる金色の木製の蓮華が置かれている。
◇ 死後に極楽浄土に往生し、同じ蓮花の上に生まれ変わって身を託すという思想があり「一蓮托生」という言葉の語源である。
※ 仏典では「ハス(蓮)」と「スイレン(睡蓮)」は区別されず、共に「レンゲ(蓮華)」と訳されている。
うむ、改めて、ボク(小次郎)とハスを見てもらおう。
◇ ハス! いいねえ。
お終い
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