工房八重の部屋

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坂本にある古民家公人屋敷は、150年前の姿に修復されていた!

2011年05月18日 | Weblog
京都新聞の「古民家探訪」の記事に、坂本の公人屋敷(旧岡本邸)の記事がありました

公人屋敷(くにん)屋敷ってなんの屋敷?

坂本は、古くから、比叡山延暦寺の門前町として栄えていたところです。

江戸時代から、多くの里坊( 引退した比叡山延暦寺僧侶の隠居所) が多く作られる

ようになりました。

延暦寺の僧侶でありながら、妻帯と名字帯刀が認められた「公人」と呼ばれた人々は

治安維持や年貢・諸役を収納する、寺務を勤めていました。

坂本は、江戸幕府から延暦寺に寺領として寄進されていたので、幕府や大名からの

直接的な支配を受けなかったので、延暦寺独特の行政が、行われたとのことです。

旧岡本家を所有していた当主が、2001年に大津市に寄贈し、市が修復し、

現在は、一般公開がされています。

公人屋敷(くにん)屋敷の文字をクリックするとホームページにリンク出来ます。


公人屋敷(くにん)屋敷の門


石垣の塀と漆喰の壁が、落ち着いた門前町らしい趣に、ふさわしい屋敷がまえ


玄関


土間 台所





蔵はねずみの被害対策のため、一段高い所に建ってあり、外側を漆喰で塗りかため
内側にも、柱を荒縄で巻くなどして、すべて中塗してあります。
延暦寺からの預かりものの年具米を大切に保存することも、公人の重要な仕事であった。


馬屋
近くの滋賀院門跡などに挨拶に訪れる、上級武士の馬を預かる施設


150年前に修復か新築された建物 (1864年) 
主屋は切り妻作りの瓦葺き、木造2階建て、延約350平方㎡


鎧が展示されていた


子供の日にちなんだのでしょうか? 鎧が展示されていた。


居間から土間を望む


居間には、その当時の着物が展示されていた


九つの座敷がある


隣の家  門前町の面影を残す家が所々に残っています