今月6月の安倍首相のイラン訪問の「効果」が、少しずつですが、出始めた模様です。
それが、6月20日夜に一度は決定されたイラン攻撃を、米国トランプ大統領がイランへの攻撃10分前に中止した事にも表れています。
6月22日02時24分にロイターが「イラン攻撃承認、10分前に撤回 米大統領「人的被害を考慮」」の題で次のように伝えました。
『[ワシントン 21日 ロイター] - トランプ米大統領は21日、イランによる米軍の無人偵察機撃墜に対する報復措置として軍事攻撃を承認したものの、その後撤回したことについて、軍事攻撃は無人偵察機の撃墜に対する報復措置としては釣り合いが取れないと判断したためだと説明した。
トランプ大統領は「昨晩、3カ所に対する報復攻撃を実施する準備を整えていたが、(イラン側で)何人が死亡する可能性があるのかと質問したところ、150人との答えが返ってきた」とし、「攻撃開始の10分前に中止を決めた。無人偵察機の撃墜に対する報復措置として(軍事攻撃は)不釣合いだ。急ぐことはない」とツイッターに投稿した。
その上で、イランに対する制裁措置は効果を発揮しており、20日夜に追加制裁を導入したと表明。ただ詳細については明らかにしなかった。
トランプ政権高官によると、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)やポンペオ国務長官、ハスペル米中央情報局(CIA)長官らが報復攻撃に賛成したという。高官は「大統領補佐官らや国防総省首脳部の間で、イランの活動に対する適切な対応を巡り完全に意見が一致していた。大統領が最終決断を下した」と話した。
イラン当局者はロイターに対し、オマーンを通じてトランプ大統領から米軍による攻撃が近く実施されるとの警告を受けたことを明らかにしていた。ただトランプ氏は同時に、戦争には反対しており、協議を行う意向も示したという。
あるイラン政府当局者は匿名を条件に「トランプ(大統領)は、このメッセージでイランとの戦争に反対しており、様々な問題についてイランと協議したいと述べている。短期間で返答するよう求めているが、この問題について決めるのは最高指導者ハメネイ師だというのが、イランの現時点での返答だ」と発言した。
別の当局者は「われわれは(ハメネイ師が)いかなる協議にも反対していることを明確にしているが、メッセージは伝える。ただし、オマーン当局には、イランを攻撃すれば地域や国際社会に重大な結果を招くと伝えた」と述べた。
米NBCのチャック・トッド記者は、報道番組「ミート・ザ・プレス」でのトランプ大統領とのインタビュー後、トランプ氏がイランとの交渉に前提条件を一切設けず、ロウハニ大統領か最高指導者のハメネイ師と話し合う意向を示したと伝えた。
トランプ大統領の突然の決断は、ワシントンでさまざまな反応を呼んだ。尻込み批判の一方、抑制を評価する声も上がった。
ペロシ下院議長(民主党)は記者団に「あの規模の巻き添え被害を伴う攻撃を行えば、かなり挑発的とみなされるだろう。大統領がそうした選択をしなかったことをうれしく思う」と述べた。
米国が当面、外交的手段の模索に意欲を示す兆候も出ている。外交筋らによると、米国は国連安全保障理事会に24日の非公開会合招集を求めたという。
トランプ大統領は20日、イランが米軍の無人偵察機を撃墜したことについて「誤射」によるものとの見方を示していた。
記者団に「おそらく間違いをやらかしたのだと思う。将校か誰かが誤ってドローンを撃ち落してしまったのだろう」と述べた。
無人機撃墜を受け、両国の武力衝突や湾岸地域からの輸出が滞る可能性が意識され、21日の取引では原油価格が続伸した。
*情報を追加しました。』
この引用記事にあるトランプ大統領の引用された直前のツイッターでは、トランプ大統領は前任のオバマ前大統領を次のように批判しています。
『オバマ大統領はイランと絶望的で恐ろしい取引をした- 彼らに1500億ドルプラス80億ドルの現金を与えた!イランは大きな問題を抱えていて、彼は彼らを救済した。彼らに核兵器への自由な道を与え、そしてすぐにありがとうと言う代わりに、イランは叫んだ。
アメリカに死を!!
私は議会によってさえ批准されなかった取引を終了し、強力な制裁を課しました。彼らは、中東全域で大きな問題を引き起こしていた。私が大統領を始めた頃よりも、今日は、はるかに弱体化した国家です。(以下略)』
一言で言えば、トランプ大統領はオバマ前大統領の失政や失策の「尻ぬぐい」をしているのです!!
更に、トランプ大統領はオマーンを通じてイランにメッセージを送った事を認めた事も真新しい事です。
オマーンはイランと共にホルムズ海峡を管理しており、かつ、日本、米国、そしてイスラエルとの関係も深い国家です。
自民党参議院議員の和田政宗氏は6月21日17時12分に自身のブログにて、「イラン情勢 緊迫度が増す」の題で次のように述べています。
『今日の参院本会議で野党のマスコミ出身議員が「総理がイランに行ってもトランプ大統領への返答ももらえず無駄足だった」との演説をしたが、中東の実情を調べていないからこういう発言になるのだろう。
イラン情勢はかなり緊迫しており、ギリギリの模索が続いている。
原因は、米国とイランによる原油をめぐる主導権争い。
米国はサウジアラビアなどの同盟国とともに主導権を握ってきたが、イランはイラク、シリアと組み、ペルシャ湾からではなく地中海から原油を輸出することを目論んでいる。
イランと中国が手を組めば一帯一路とも絡んでくる。
米国はきっかけを見つけてイランを攻撃する可能性が高い、と中東では見られている。
攻撃の理由になる核開発の放棄を安倍総理が引き出したことは大きいのだが、その後も米国とイランの小競り合いは続く。
米国は何かをきっかけにイラン攻撃に踏み切る可能性があると私も考えるが、そうするとペルシャ湾は使えなくなることを想定しなくてはならない。
日本は中東の平和の維持に力を尽くさなくてはならない。』
正に、その通りです!!
米国トランプ大統領がイランへの攻撃10分前に中止!!
日本はアジア・アフリカのリーダーになれ!!
6月12日、首脳会談のためイランを訪問した安倍首相(左)がローハニ大統領(右)との首脳会談後の共同記者会見の様子
出典:首相官邸HP
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それが、6月20日夜に一度は決定されたイラン攻撃を、米国トランプ大統領がイランへの攻撃10分前に中止した事にも表れています。
6月22日02時24分にロイターが「イラン攻撃承認、10分前に撤回 米大統領「人的被害を考慮」」の題で次のように伝えました。
『[ワシントン 21日 ロイター] - トランプ米大統領は21日、イランによる米軍の無人偵察機撃墜に対する報復措置として軍事攻撃を承認したものの、その後撤回したことについて、軍事攻撃は無人偵察機の撃墜に対する報復措置としては釣り合いが取れないと判断したためだと説明した。
トランプ大統領は「昨晩、3カ所に対する報復攻撃を実施する準備を整えていたが、(イラン側で)何人が死亡する可能性があるのかと質問したところ、150人との答えが返ってきた」とし、「攻撃開始の10分前に中止を決めた。無人偵察機の撃墜に対する報復措置として(軍事攻撃は)不釣合いだ。急ぐことはない」とツイッターに投稿した。
その上で、イランに対する制裁措置は効果を発揮しており、20日夜に追加制裁を導入したと表明。ただ詳細については明らかにしなかった。
トランプ政権高官によると、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)やポンペオ国務長官、ハスペル米中央情報局(CIA)長官らが報復攻撃に賛成したという。高官は「大統領補佐官らや国防総省首脳部の間で、イランの活動に対する適切な対応を巡り完全に意見が一致していた。大統領が最終決断を下した」と話した。
イラン当局者はロイターに対し、オマーンを通じてトランプ大統領から米軍による攻撃が近く実施されるとの警告を受けたことを明らかにしていた。ただトランプ氏は同時に、戦争には反対しており、協議を行う意向も示したという。
あるイラン政府当局者は匿名を条件に「トランプ(大統領)は、このメッセージでイランとの戦争に反対しており、様々な問題についてイランと協議したいと述べている。短期間で返答するよう求めているが、この問題について決めるのは最高指導者ハメネイ師だというのが、イランの現時点での返答だ」と発言した。
別の当局者は「われわれは(ハメネイ師が)いかなる協議にも反対していることを明確にしているが、メッセージは伝える。ただし、オマーン当局には、イランを攻撃すれば地域や国際社会に重大な結果を招くと伝えた」と述べた。
米NBCのチャック・トッド記者は、報道番組「ミート・ザ・プレス」でのトランプ大統領とのインタビュー後、トランプ氏がイランとの交渉に前提条件を一切設けず、ロウハニ大統領か最高指導者のハメネイ師と話し合う意向を示したと伝えた。
トランプ大統領の突然の決断は、ワシントンでさまざまな反応を呼んだ。尻込み批判の一方、抑制を評価する声も上がった。
ペロシ下院議長(民主党)は記者団に「あの規模の巻き添え被害を伴う攻撃を行えば、かなり挑発的とみなされるだろう。大統領がそうした選択をしなかったことをうれしく思う」と述べた。
米国が当面、外交的手段の模索に意欲を示す兆候も出ている。外交筋らによると、米国は国連安全保障理事会に24日の非公開会合招集を求めたという。
トランプ大統領は20日、イランが米軍の無人偵察機を撃墜したことについて「誤射」によるものとの見方を示していた。
記者団に「おそらく間違いをやらかしたのだと思う。将校か誰かが誤ってドローンを撃ち落してしまったのだろう」と述べた。
無人機撃墜を受け、両国の武力衝突や湾岸地域からの輸出が滞る可能性が意識され、21日の取引では原油価格が続伸した。
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『オバマ大統領はイランと絶望的で恐ろしい取引をした- 彼らに1500億ドルプラス80億ドルの現金を与えた!イランは大きな問題を抱えていて、彼は彼らを救済した。彼らに核兵器への自由な道を与え、そしてすぐにありがとうと言う代わりに、イランは叫んだ。
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更に、トランプ大統領はオマーンを通じてイランにメッセージを送った事を認めた事も真新しい事です。
オマーンはイランと共にホルムズ海峡を管理しており、かつ、日本、米国、そしてイスラエルとの関係も深い国家です。
自民党参議院議員の和田政宗氏は6月21日17時12分に自身のブログにて、「イラン情勢 緊迫度が増す」の題で次のように述べています。
『今日の参院本会議で野党のマスコミ出身議員が「総理がイランに行ってもトランプ大統領への返答ももらえず無駄足だった」との演説をしたが、中東の実情を調べていないからこういう発言になるのだろう。
イラン情勢はかなり緊迫しており、ギリギリの模索が続いている。
原因は、米国とイランによる原油をめぐる主導権争い。
米国はサウジアラビアなどの同盟国とともに主導権を握ってきたが、イランはイラク、シリアと組み、ペルシャ湾からではなく地中海から原油を輸出することを目論んでいる。
イランと中国が手を組めば一帯一路とも絡んでくる。
米国はきっかけを見つけてイランを攻撃する可能性が高い、と中東では見られている。
攻撃の理由になる核開発の放棄を安倍総理が引き出したことは大きいのだが、その後も米国とイランの小競り合いは続く。
米国は何かをきっかけにイラン攻撃に踏み切る可能性があると私も考えるが、そうするとペルシャ湾は使えなくなることを想定しなくてはならない。
日本は中東の平和の維持に力を尽くさなくてはならない。』
正に、その通りです!!
米国トランプ大統領がイランへの攻撃10分前に中止!!
日本はアジア・アフリカのリーダーになれ!!
6月12日、首脳会談のためイランを訪問した安倍首相(左)がローハニ大統領(右)との首脳会談後の共同記者会見の様子
出典:首相官邸HP
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