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昨年年末の韓国旅客機着陸事故は安全対策の不備もあり!!

2025-01-02 00:00:00 | 防衛
年末年始を利用して各地に帰省とか、旅行をされている方も多いとは存じます。

どうかご安全にお戻り下さいね。


安全と言えば、どうしても昨年の年末に韓国で発生した旅客機着陸事故に触れねばなりません。

なぜ、あれ程の大惨事になったのでしょうか!?


昨年12月30日19時32分に産経新聞 THE SANKEI NEWSが「操縦士が「鳥の衝突」に言及、韓国旅客機事故直前 滑走路先の構造物で被害拡大か」の題で次のように伝えました。

『(前略)

【ソウル=桜井紀雄】韓国南西部、全羅南道(チョルラナムド)の務安(ムアン)国際空港で29日、乗客乗員181人が乗ったタイ・バンコク発のチェジュ航空機が着陸中に壁に激突、炎上し179人が死亡した事故で、同機の操縦士が管制塔との交信で「鳥の衝突」に言及していたことが分かった。韓国国土交通省の事故調査当局は、鳥がエンジンに吸い込まれるなどするバードストライクが事故につながった可能性があるとみて調べている。

国交省の担当官は30日の記者会見で、操縦士が29日午前8時59分ごろ、管制塔に「鳥の衝突」に言及しながら救難サインを発して着陸のやり直しを求めたと説明した。管制塔が鳥類の衝突に関する注意警報を出して2分後のことだった。


同機は予定とは別の方向から着陸を試みたものの、着陸装置が正常に作動せず胴体着陸。減速できずに同9時3分ごろ、滑走路先のコンクリート構造物と外壁に相次ぎ衝突した。同省は鳥の衝突の言及と着陸装置の不具合との関連性を調べる。

 構造物との衝突が被害を拡大させたとの指摘も出ており、構造物の設置が適切だったかも議論を呼んでいる。
(以下略)』


筆者はロイターが配信した事故機の胴体着陸の様子や事故発生直後の炎上の様子も拝見しましたが、該当空港2800mの滑走路にて、1200m付近で着陸し、十二分な停止距離も無く、200km/h程度の速度で滑走路外の外壁に激突して炎上しています。

この事故について、12月31日13時16分にロイターが「韓国機事故、原因調査本格化へ 米当局が現地入り」の題で次のように指摘しています。

『(前略)

<空港の設計に疑問>
今回の事故を巡っては、務安空港の設計上の特徴、特に着陸誘導に関する装置が備えられた滑走路端の土とコンクリートの土手が注目されている。
事故機は高速で土手に激突し炎上。周囲に遺体およびその一部が散乱し機体はほぼ分解した。
韓国当局は、土手は基準に従って作られ、米欧などの空港にも同様なものがあると説明している。しかし、多くの専門家は、滑走路の端のすぐ近くにあったため、被害を大きくした可能性があると指摘する。
元737型機の操縦士でセーフティ・オペレーティング・システムズの最高経営責任者(CEO)のジョン・コックス氏は、滑走路の設計は、滑走路端から少なくとも300メートル以内に堤防のような硬い構造物を設置してはならないというのが業界のベストプラクティスで、務安空港はそれを満たしていなかったと指摘した。事故機が滑走路から外れたとき、ビデオ映像では事故機が減速し、制御されているように見えたという。「あの土手にぶつかったときが、悲劇に変わったときだ」とコックス氏は述べた。』

現時点の情報を総合するならば、事故機は着陸時に車輪を出せず、翼のフラップも降ろせず胴体着陸を強いられている点から、何らかの稼働不良等の発生は明らかです。
更にバードストライクの危険性も高い空港である事から、バードストライクを含む油圧系統の故障による要因が事故に繋がった可能性が高いですね。

航空機は、複数ある油圧パイプが破損すると姿勢制御も着陸時の減速翼使用もできなくなりますから。

明らかに、空港を含めた安全対策の不備、事故時の安全管理の甘さが事故原因の主な要因でしょう!!


昨年年末の韓国旅客機着陸事故は安全対策の不備もあり!!

2024年12月29日、韓国のチェジュ航空2216便の務安国際空港進入経路の概要図
出典:ウィキペディア


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