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安倍首相の国連総会での演説は世界が抱える問題を日本がリーダーシップを示して解決への道を示す!!

2018-09-28 00:00:00 | 報道/ニュース
再三報道されていますが米国NYで開催されている国連総会にて、米国トランプ大統領は自国第一主義や保護貿易を改めて宣言しました。

それに対して日本の安倍首相は自由貿易の更なる推進と国連改革など世界情勢の改革を宣言しました。
これは日本にとって非常に大きな外交防衛を含めた転換期を迎えたことを意味します。

9月25日、首相官邸HPが「第73回国連総会における安倍内閣総理大臣一般討論演説」の題で次のように安倍首相の演説を公開しました。
かなりの長文ですが、敢えて全文引用します。

『議長、御列席の皆様、向こう3年、日本の舵取りを続けることとなった私は、連続6度目となります本討論に、思いを新たに臨みます。
 今からの3年、私は、自由貿易体制の強化に向け、努力を惜しみません。北東アジアから戦後構造を取り除くために、労を厭(いと)いません。

 思いますに、日本国民は、自国の指導者に対し、自由貿易の旗手として立つことを切望しておりました。なぜなら日本自身、戦後、自由で開放された経済体制の申し子として、貿易の利益に浴し、目覚ましく成長した国だったからです。

 自由貿易体制は、アジア諸国を順次離陸させ、各国に中産階級を育てました。背後には、1980年代以降、日本からこれら諸国に向かった大規模な直接投資がありました。皆、国際経済システムが、ルールに基づき、自由でオープンなものだったおかげです。
 このシステムに最も恩恵を受けた国、日本が、その保全と強化のため、立たずして他の誰が立つのを待てというのでしょう。日本の責任は重大です。それは、日本の歴史に根差した使命でもあります。

 日本には、近代日本の産業化を支えた石炭のほか、めぼしい資源はありませんでした。しかし戦後の日本は、貿易の恵みに身を委ねたところ、資源が乏しくても、奇跡と言われた成長を実現できたのです。
 貿易と成長の間の、いまや常識と化した法則を、最初に身をもって証明した国が日本です。日本は、貿易の恵みを、世界に及ぼす使命を負っています。
 私は、時に国内の激しい議論を乗り越えて、自由貿易の旗を振りました。TPP(環太平洋パートナーシップ)11が成り、日本が国会でいち早くこれを承認できたことは、私にとって無上の喜びです。また世界史に特筆される規模と範囲の、日EU・EPA(経済連携協定)も成立させました。

 とはいえ、満足してなどいられません。私は自らにドライブをかけ、更に遠方を目指します。
 WTO(世界貿易機関)へのコミットメントはもちろん、東アジアに巨大な自由貿易圏を生むRCEP(東アジア地域包括的経済連携)の交渉に、私は全力を注ぎます。
 そして何よりも、米国との新貿易協議、いわゆるFFRを重んじます。

 日米両国は、長年、世界の中で自由貿易体制を引っ張ってきました。その成熟の帰結として、日本が米国に対し行ってきた直接投資は、英国に次いで多い、85万6,000人の雇用を全米各州に生み出しました。
 いまや日本から米国に輸出される自動車が174万台なのに対し、米国国内で生産される日本車は、377万台です。

 これこそウィン・ウィン。そんな関係を、私は日米の間で続けていきたいと思っています。
 米国とだけではありません。日本は自由貿易の旗の下、どの国、どの地域とも、互いが、互いの力になる関係を築いてまいりました。これからも、そうしていきましょう。
 アジア・太平洋からインド洋に至る広い地域に、今世紀にふさわしい自由で公正な経済のルールを広げるには、システムをつくり、またそこから多大の恩恵を受けてきた国が、すなわち日本のような国こそが、これを主導しなくてはならない。私の、信念であります。

 私は先刻、北東アジアから積年の戦後構造を取り除くため、労を厭わないと申しました。
 私は今、ウラジーミル・プーチン大統領と共に、70年以上動かなかった膠着を動かそうとしています。
 大統領と私は今月の初め、ウラジオストクで会いました。通算22度目となる会談でした。近々、また会います。両国の間に横たわる領土問題を解決し、日露の間に、平和条約を結ばなくてはなりません。日露の平和条約が成ってこそ、北東アジアの平和と繁栄は、より確かな礎を得るのです。

 皆様、昨年この場所から、拉致、核・ミサイルの解決を北朝鮮に強く促し、国連安保理決議の完全な履行を訴えた私は、北朝鮮の変化に最大の関心を抱いています。
 いまや北朝鮮は、歴史的好機を、つかめるか、否かの岐路にある。手付かずの天然資源と、大きく生産性を伸ばし得る労働力が、北朝鮮にはあります。
 拉致、核・ミサイル問題の解決の先に、不幸な過去を清算し、国交正常化を目指す日本の方針は変わりません。私たちは北朝鮮が持つ潜在性を解き放つため、助力を惜しまないでしょう。

 ただし幾度でも言わなくてはなりません。全ての拉致被害者の帰国を実現する。私は、そう決意しています。
 拉致問題を解決するため、私も、北朝鮮との相互不信の殻を破り、新たなスタートを切って、金正恩(キム・ジョンウン)委員長と直接向き合う用意があります。今決まっていることは、まだ何もありませんが、実施する以上、拉致問題の解決に資する会談にしなければならないと決意しています。

 日中関係についても一言させてください。本年始まった首脳間の往来は、来月、私が訪中し、その後には習近平国家主席を日本にお招きし、といった形で継続し、両国関係に、そしてこの地域に、決定的な安定の軸を加えていくでしょう。
 北東アジアから対立構造を除いた時、北極海から日本海、太平洋、インド洋へと抜ける海の回廊は、一層重みを増していきます。
 真上に位置し、広いEEZ(排他的経済水域)を持つ日本は、この海域と、またその上の空域が安全で平和であることを望みます。

 太平洋とインド洋、2つの海の交わりに、ASEAN(東南アジア諸国連合)諸国があります。かつて両洋を越え遠くアフリカに物産を伝えたのは、今で言う太平洋島しょ国の先達(せんだつ)でした。
 私が自由で開かれたインド太平洋戦略を言いますのは、まさしくこれらの国々、また米国や豪州、インドなど、思いを共有する全ての国、人々と共に、開かれた、海の恵みを守りたいからです。
 洋々たる空間を支配するのは、制度に裏打ちされた法とルールの支配でなくてはなりません。そう、固く信じるがゆえにであります。

 先日、マレーシア、フィリピン、スリランカから日本に来た留学生たちが、学位を得て誇らしげに帰国していきました。学位とは、日本でしか取れない修士号です。海上保安政策の修士号。目指して学ぶのは、日本の海上保安庁が送り出す学生に加え、アジア各国海上保安当局の幹部諸君で、先日卒業したのはその第3期生でした。
 海洋秩序とは、力ではなく法とルールの支配である。そんな不変の真理を学び、人生の指針とするクラスが、毎年日本から海に巣立ちます。実に頼もしい。自由でオープンなインド・太平洋の守り手の育成こそは、日本の崇高な使命なのです。

 さて皆様、本演説の準備に当たり、私はささやかな、新しいプログラムをつくりました。来年初め、ガザ地区から約10人、小中学校の先生を日本に招きます。これを第一陣として、毎年続けます。日本という異なる文化、歴史に身を置く教師たちは、ガザと中東を広い視野に置き、自分たちのことを見つめ直すでしょう。それは独特の、慰藉(いしゃ)の力を彼らに及ぼすのではないでしょうか。

 平和とはもちろん、当事者双方の努力が必要なのです。それでも願わくば、私たちのこのプログラムが、ガザの教師と子供たちに、希望のよすがを与えてくれたら。
 20年たつと、訪日経験を持つ先生は200人になる。彼らに教えを受けた生徒の数は数千人に達するでしょう。その日を待望いたします。
 本日、一端を述べてまいりました日本外交の目的とは、世界と地域の未来を、確実なものとすることです。さらにその上で、私が願いますのは、日本の未来を生きる若人たちが、たくましくも、チャレンジに立ち向かってくれることです。それをやりやすい環境を生み出すことが、私たち世代の務めです。

 あたかも日本には今、新しい風が吹こうとしています。来年4月末から5月初めにかけ、天皇陛下が退位され、皇太子殿下が即位されます。今上陛下の御退位に伴う御代(おだい)替わりは、実に200年ぶり。10月には、お祝いくださる賓客を世界からお迎えします。
 来年6月、日本はG20サミットを開きます。世界経済の在り方や環境問題など、国際社会が直面する課題についての議論を、私は議長として引っ張るつもりです。

 続けて8月、我々はTICAD(アフリカ開発会議)を開きます。1993年以来、日本が孜々(しし)として続け、アフリカ各国指導者から不動の信頼を得た会議の第7回です。例えば私自身幾度も重要性を説いてきたユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を、論じ合いましょう。

 お忘れなきよう。来年日本はラグビー・ワールドカップを開き、2020年には、東京がオリンピックとパラリンピックを開きます。私たちの目は、未来を見続けます。
 日本と日本の人々が未来に視線を据えるとき、日本は活力を増します。未来を見つめる日本人は、SDGs(持続可能な開発目標)の力強い担い手となります。そんな次世代の日本の若人は、国連精神の旗手として立派に働いてくれるだろう。私の確信です。

 最後に申し上げます。安保理改革が停滞する中、今世紀の世界における国連の意義は、いまや厳しく問われています。けれどもだからこそ、日本は国連への貢献をやめません。グテーレス事務総長と共に、日本は安保理改革、国連改革に邁進(まいしん)することをお約束し、私の討論を終わりにします。ありがとうございました。』

この内容から、安倍首相は、日本が世界のリーダーシップを取り自由貿易体制や新しい国際秩序を創設する事を宣言した事は明白です!!

米国は第2次世界大戦後、自ら拡げた「自由貿易体制」「グローバリズム」が自国に不利になっている状況にあると見るや、自らの政策を大きく変更しました。
「保護貿易」「自国第一主義」です。

一方、安倍首相の国連総会の演説後の日米首脳会談では、日米の通商問題で交渉開始が合意されたとの報道がありました。

9月27日04時20分にロイターが「トランプ大統領「日米が通商協議開始で合意」、安倍首相と会談」の題で次のように伝えました。

『[ニューヨーク 26日 ロイター] - トランプ米大統領は26日、安倍晋三首相とニューヨークで会談し、二国間の自由貿易協定締結に向け協議を開始することで合意したと明らかにした。

トランプ大統領は「われわれは今日、日米間の通商協議を開始することで合意した」と語った。
さらに「日本がようやく通商協議に前向きとなり、われわれは喜ばしく感じている」とし、「満足のいく結果を出すことができると確信している」と述べた。

トランプ大統領はこれまで、690億ドルに上る対日貿易赤字に不満を示し、赤字解消に向け二国間の貿易協定を求めていた。対日貿易赤字のうち、3分の2近くは自動車が占める。』

米国が日本が主導して合意に達したTPP11に加盟すれば、自動車問題や米国の貿易赤字など、全てが解決するのにねえ(皮肉と棒読み)。


安倍首相の国連総会での演説は世界が抱える問題を日本がリーダーシップを示して解決への道を示す!!

日本は歴史的な一歩を踏み出した!!



9月25日、米国NYの国連総会にて、演説を行う安倍首相
出典:安倍首相自身のツイッター

『国連総会で一般討論演説を行い、北朝鮮の核、ミサイル、そして何よりも重要な拉致問題の早期解決、さらには自由で公正な貿易の重要性を、国際社会に訴えました。
演説が終わった後、出口には、たくさんの国々の方々が私を待っていてくださり、一人ひとりご挨拶をさせていただきました。』


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9月26日(水)のつぶやき その4

2018-09-27 05:41:02 | 防衛
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9月26日(水)のつぶやき その3

2018-09-27 05:41:01 | 防衛
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9月26日(水)のつぶやき その2

2018-09-27 05:41:00 | 防衛
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9月26日(水)のつぶやき その1

2018-09-27 05:40:59 | 防衛
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米国トランプ大統領の国連演説は米国の本音と世界の多極化を予感させるものである!!

2018-09-27 00:00:00 | 報道/ニュース
米国第一主義を掲げるトランプ大統領の動きは、貿易戦争などでも発揮されています。

現地時間で9月25日の国連本部での演説を、9月26日01時20分に産経ニュースが「トランプ氏が国連総会演説 完全非核化まで対北圧力「維持される」」の題で次のように伝えました。

『【ニューヨーク=黒瀬悦成】トランプ米大統領は25日午前(日本時間同日深夜)、同日から始まった国連総会の一般討論で演説した。トランプ氏は北朝鮮の核問題について、北朝鮮が完全非核化に踏み切るまで国連安全保障理事会決議に基づく対北朝鮮制裁圧力は「引き続き維持される」と強調した。

 トランプ氏は演説で、6月の史上初の米朝首脳会談での非核化合意を通じ「平和が推進された」と指摘。昨年の演説では北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を「ちびのロケットマン」と呼んで挑発したが、今回は「(非核化に向けた)措置に踏み切った金氏の勇気に感謝する」と称賛した。

 トランプ氏はまた、安保理決議を受けた対北国際圧力に加わった加盟各国に対し、「協力に感謝する」とし、安倍晋三首相、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領、中国の習近平国家主席に「特に謝意を表したい」と語った。

 トランプ氏はさらに、国連加盟各国が自国の主権を保護する「自国第一主義」の追求が各国の繁栄につながるとする持論を展開し、「グローバリズム」の理念を否定。米国の対外援助について、米国と同盟諸国を尊重する国々に対してのみ供与すると表明した。』

この記事の最後の部分、『トランプ氏はさらに、国連加盟各国が自国の主権を保護する「自国第一主義」の追求が各国の繁栄につながるとする持論を展開し、「グローバリズム」の理念を否定。米国の対外援助について、米国と同盟諸国を尊重する国々に対してのみ供与すると表明した。』の部分に注目するべきである、と筆者は強く感じます。

一言で言うならば、「「自国第一主義で保護貿易、保護外交」が良い、米国は、米国とその同盟国を尊重しない国家は切り捨てる」という事です!!

米国は最早、冷戦時代の如く「バラマキ援助」も「バラマキ軍事供与」もしない、グローバリズムはやめる、という事をトランプ大統領は正式に表明した事になります。

これに対して、日本はいかに対処するべきでしょうか??
独自路線も考えなければなりません。

米国NYを訪問中の安倍首相は、26日にイランのロウハニ大統領と会談をこなします。
米国のトランプ大統領が首脳会談を拒否しているイランのロウハニ大統領と度重なる会談をしている事は、非常に重要なものなのです。
米国の動きは明らかに世界の多極化への動きを示すものであり、日本もそれに対応をしている動きと捉えるべきでしょう。


米国トランプ大統領の国連演説は米国の本音と世界の多極化を予感させるものである!!



9月25日、米国NYの国連本部での総会で演説するトランプ大統領
出典:トランプ大統領自身のツイッター



オバマ政権時代の「成果」であった、イランとの核合意を「シュレッダーにかけて反古にする」トランプ大統領の風刺画像
出典:トランプ大統領ツイッターのRT画像


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9月25日(火)のつぶやき その3

2018-09-26 05:37:19 | 防衛
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9月25日(火)のつぶやき その2

2018-09-26 05:37:18 | 防衛
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9月25日(火)のつぶやき その1

2018-09-26 05:37:17 | 防衛
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英国のEU離脱や中国・朝鮮半島など不安定要因が増える中で日米同盟の深化を進める両国首脳に感謝!!

2018-09-26 00:00:00 | 報道/ニュース
既に再三報道されていますが、英国のEU離脱や中国・朝鮮半島など不安定要因が増える一方の国際社会において、唯一とも言える安定要因は日米の同盟関係です。

それを安倍首相もトランプ大統領もよく分かっているからこそ、共通の趣味の一つであるゴルフを直前に都合でキャンセル出来たのでしょう。

9月24日21時26分に産経ニュースが「安倍晋三首相、ゴルフ捨て「実」を取る トランプ大統領との夕食会で拉致問題解決へ認識共有」の題で次のように伝えました。

『【ニューヨーク=田北真樹子】安倍晋三首相とトランプ米大統領の23日夜(日本時間24日午前)の夕食会は、予定していた1時間を大幅に上回って約2時間半に及んだ。自民党総裁選で連続3選を果たした首相はトランプ氏との強い絆をてこに、残る任期中に日本人拉致問題を解決する決意で、対北朝鮮政策で改めて認識を一致させることを重視した。

 「いつものように大変くつろいだ雰囲気の中で、日米関係だけではなくて、国際社会の課題について率直に突っ込んだ意見交換をすることができた」
 首相は夕食会後、高揚感を漂わせながら記者団にこう語った。

 もともとトランプ氏は首相とのゴルフを希望していた。ただ、首相は出国する23日、拉致問題の国民大集会への出席を優先させ、ゴルフを断念した。それでも米側からは「会談に加えて夕食会もどうか」と申し出があったという。

 首相がニューヨーク入りしてすぐに行われた夕食会は、トランプタワー地階のレストランで予定されていたが、首相が案内されたのは最上階58階のトランプ氏の私邸だった。平成28年11月に、首相が米大統領に選出されたばかりのトランプ氏を初めて訪ねた場所だ。

2人は客間で30分以上さまざまな課題について意見を交わした。その後、レストランには行かず、客間に隣接するバーに席を移して夕食を共にした。トランプ氏は窓の外に広がるニューヨークの夜景を首相に見せ、上機嫌だったという。

 このとき首相が重視したのは、6月の米朝首脳会談後も具体的な進展がみられない北朝鮮の非核化や拉致問題などを前に進めるために、改めて対北国際包囲網の重要性をトランプ氏と共有することだった。

 トランプ氏は24日午後(同25日午前)、北朝鮮との関係改善に前のめりになる韓国の文在寅大統領と会談する。トランプ氏が年内の朝鮮戦争終戦宣言や2回目の米朝首脳会談の誘いに簡単に乗らないよう改めてクギを刺す狙いもあった。

 首相とトランプ氏は米韓首脳会談と25日午前(同日夜)の日韓首脳会談を受け、26日午後(同27日午前)に改めて会談する。
 夕食会では通商問題についても意見交換した。とはいえ首相は、日米両国で解決可能な課題よりも、国際社会の連携が不可欠な対北朝鮮政策のすり合わせに軸足を置いていた。』

つまり、日米両国は共に国際社会の連携が不可欠な「北朝鮮政策」のすり合わせを重視している、という事になります。
これは、非常に大きな成果であり、注目される国際外交の動きになるでしょう。

何故ならば、米国はトランプ大統領が対応に苦心する国内の景気回復の加速や中間選挙を控え、英国ではメイ首相が、EU離脱交渉が暗礁に乗り上げたことで苦しみ、共に大きな不安定要因になっていることなどもあるからです。

同日13時01分に同メディアが「「私は地球の大統領ではない」トランプ氏、中間選挙にらみ対中強硬姿勢鮮明 制裁第3弾」の題で次のように伝えました。

『(前略)
トランプ大統領は11月6日の中間選挙が迫り、みずから発動を決めた強硬策をアピールし、支持層となる労働者層の有権者をつなぎ止めようとしている。

 制裁発動を決めたトランプ氏は先週末にかけ、「米国を再び偉大に」と題する選挙集会に飛び回った。
 「米国は中国に膨大な富を渡してきた。それも、もう終わりだ」(21日、中西部ミズーリ州)
 「私は米国大統領であって地球の大統領ではない」(20日、西部ネバダ州)
 トランプ氏が、そう語ると聴衆から歓声がわいた。

 貿易赤字の拡大が雇用流出を招いたと批判するトランプ氏は、中国の補助金が支えるハイテク産業政策や不公正な貿易慣行に対抗。「中国が態度を改めない」(政権高官)として、制裁規模を拡大させてきた。

 トランプ政権を突き動かすのは、かつて製鉄などの製造業が栄えた地域の労働者の支持だ。今夏の世論調査では、トランプ氏への貿易政策への賛否は4割程度で拮抗(きっこう)したが、与党・共和党の支持層だけをみると、賛同が約8割に達した。

11月6日の議会中間選が近づく中、ロシアによる米大統領選への干渉疑惑などが尾を引き、共和党が伝統的に優勢な州でも一部の党候補の劣勢が伝えられる。「雇用を取り戻す」と訴えるトランプ氏は、改めて2年前の大統領選での支持者らに、通商問題での厳しい姿勢をアピールする必要に迫られている。
(以下略)』

更に、9月25日03時25分にロイターが「英野党労働党、EU離脱巡る国民投票再実施方針採決へ 党内亀裂深まる恐れ」の題で次のように英国の苦しい状況を伝えました。

『[リバプール(英国) 24日 ロイター] - 英野党労働党は、欧州連合(EU)離脱を巡りメイ首相が示した方針が議会を通過しなかった場合に離脱の是非を問う2回目の国民投票実施を選択肢の1つとして維持するか、党としての週内に採決を行う。

労働党は23日夜、メイ首相が示した方針で総選挙が実施される運びにならなかった場合、「国民投票実施を含むすべての選択肢」を支持するかどうか、党内の採決を25日に実施することを決定した。

コービン党首は2回目の国民投票実施に消極的な姿勢を示しているが、党は5時間の討議の末、採決実施を決定。今後、党内の対立が精鋭化する恐れがある。
メイ首相は2回目の国民投票実施の可能性を排除。EU当局者も先行き不透明性が高い状況の長期化を避けるために再投票は避けたいとの立場を示している。

ただオーストリアのザルツブルクで先週開かれたEU首脳会議では、離脱交渉で来月中の合意を目指す姿勢が示されたものの、メイ首相が11月までに貿易やアイルランド国境問題で譲歩しなければ、合意なしの離脱に備える姿勢を表明。英国が合意のないまま来年3月にEUを離脱する可能性は高まっている。』


英国のEU離脱や中国・朝鮮半島など不安定要因が増える中で日米同盟の深化を進める両国首脳に感謝!!



現地時間の9月23日(日本時間の9月24日)、米国NYのトランプ大統領の私邸にて、出迎えたトランプ大統領(右)と握手する安倍首相(左)
出典:安倍首相自身のツイッター

『ニューヨークに到着し、さっそくトランプ大統領との夕食会です。当初1時間の予定でしたが、2時間半にわたって、本当にくつろいだ雰囲気の中、率直で建設的な話し合いができました。』


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