小梅日記

主として幕末紀州藩の学問所塾頭の妻、川合小梅が明治十八年まで綴った日記を紐解く
できれば旅日記も。

一月十七日、十八日、十九日

2016-02-13 | 嘉永四年 辛亥日記
一月十七日  

夜前から降り始める。
小梅は田中へ行くはずだったけれど曇っているので行くのを止めた。
昼頃から風が出て天気は良くなった。
主人は浅之助の初めての講義だったのでお城に行った。
田中了が敬礼に来た。
2時過ぎに岩一郎が酒を取りに行きあり合わせで肴を出す。
しばらくして岩一郎は市川へ行く。
母君は紙取りに行く。
今日はご用がとこどころにあるということ。



一月十八日 

早朝、了敬に逢いに京喜へ行く。2時頃帰る。
「男ぎおんぼう」という柿を一箱持って民楠が来たので赤飯を出す。



一月十九日 

快晴。
風呂を焚く。
昼前に酒井省安がきた。あり合わせで酒を出す。昼飯もだした。
昼過ぎに富永が立派になって初めて学校に出るので来てくれと言われて主人は出かけた。
小梅はお金を連れて田中と内田両家へ行く。
浅之助方に行っていた岩一郎も帰りに寄った。一緒に四時過ぎに帰る。
朝、安兵が来て古箱を二匁で買った。
灯油を五合取る。
桃井から魚が一籠届いた。留守中にきたらしい。




コメント
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