小梅日記

主として幕末紀州藩の学問所塾頭の妻、川合小梅が明治十八年まで綴った日記を紐解く
できれば旅日記も。

一月十三日 

2016-02-04 | 嘉永四年 辛亥日記

庄兵がきた。この前に置いていった染嶋着物代をくれよとのこと。(前日の袴とは別)
九匁のところ、段通織り一つと銀のかんざしを渡す。残りは札で渡す筈。

梅本千太郎の誕生日なので赤飯を食べに来るようにとのこと。
昼頃に皆でよばれた。皆、おおいに酔う。
母君は紙取りに薬屋へ行く。
信衛しげ殿がちょっと新年の挨拶に来てすぐに梅本へ行く。
いずれも吉野紙一束がお年玉。

夜、九右衞門殿来られる。
山本浅之助が十七日に初めての講義を学校で行うので下読みをしたいので聞いてくれよとのことを先日話していたので、それを聴いていた九右衛門殿が十三日はお差し支えなければ聞きたく候と言われ、どうぞおいでくださいと答えたので来られたのだろう。
ところが、浅之助は人には聞かせたくない様子で先に帰ってしまった。
田中がすし一鉢、牡蠣一鉢を持って来られた。
雨が降りはじめ10時頃に傘と下駄で帰られた。
しかし大降りにはならなかった。


コメント
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