小梅日記

主として幕末紀州藩の学問所塾頭の妻、川合小梅が明治十八年まで綴った日記を紐解く
できれば旅日記も。

五月八日

2019-07-11 | 嘉永六年 癸丑日記

五月八日 

おおいに晴れる。
主人と雄介は四時頃畑屋敷の梅本に行く。
今晩は平七殿の葬送。
小梅は梅本の内室と連れだって四時頃から行き葬列を見送った。
おおいに盛大だった。
浅之助が駕籠で見送り、こちらも主人が供を四人、雄介は一人と都合五人雇う。代六百文。
槍、提灯も借りあわせ安兵衛へも心付けを渡す。
風もあり至極極上の天気也。
葬式の鑓も死者ともに八本あった。
平七殿は大変幸せな人だ。八〇歳。病もなく眠れるごときの臨終だった。


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