『天気の子』が大ヒットを続けている新海誠監督ですが、
世代は同世代。ドラマ『北の国から』も見ていらして、
特に『北の国から'87初恋』での、れいちゃんとの廃屋
のシーンは、当時私もドキドキしていて、それが、
『秒速5センチメートル』のシーンで同じように登場します。
また、小説では村上春樹がお好きなようで、私も高校生の
頃から読み始めました。高2の夏休みに屋久島に縄文杉を
見に行った時、『ノルウェイの森』持って行って読んで
いましたね。
さてさて、
そんな新海誠監督が、十代の頃模写していたのが、山本二三さんの
背景画だったそうです。北の国からも見ていたし、村上春樹も
読んでいましたが、”山本二三さんって・・・?”って感じでした。
新海誠監督に影響を与えた画って、どんなだろう、と思い、画集を
取り寄せました。
ページをめくるたびに、そこに描かれているのは、
懐かしい風景、懐かしいシーン、私が小さい頃から見ていた
アニメの背景画がいくつも、いくつもありました。
館長様が『写真は写心』とよく仰っておりますが、この背景画の
作品からも、描き手の優しさや暖かさを感じます。
画が訴えかけてくるのではなく、自分がその場面に溶け込んでいく
ような、優しい気持ちにさせてくれる、そんな背景画です。
とくにジブリ作品との関わりが多く、誰もが見たことのあるアニメ
作品の背景画が多く、あらためて、アニメはキャラクターやストーリー
だけでなく、様々なスタッフの努力のもとに作り上げられた作品で
あると、感じました。