タワゴト日記

 未来は無限にあると思っていたが、有限を
感じさせる世の中、光をツールに少しでも楽しい毎日でありたい!

君が残したもの

2010年03月09日 | Weblog


 子供の頃は友達、そして大人になったら義兄、人生の出会いとはそして
別れとは不思議なもの。君と初めて会ったのは、小学校3年生の時?
記憶に乏しいが、君の家に良く遊びにいったように思う。親父の実家に
よく似た佇まい、広い土間、庭に柿木そんな光景が忘れられない。そして
君との別れは、中学校の同窓会を開催した一ヶ月後でした。同窓会では、
「ハイ次の方どうぞ!」なんて皆の挨拶がスムーズに行くよう掛け声を
かけて元気で進行係を勤めていました。僕は君が同窓会でどんな
ことを言ったのかいや挨拶したのかさえ知らない。今も知らないでいる。
今年の冬には、君が植えたネギなど野菜を味わっている。そして
君が残したお米を数ヶ月かかって味わっている。君は知らない巨人が優勝
したことも、冬季オリンピックで盛り上がった感激も、世の中どんどん悪
くなっていく中、君が残した田や畑、そして家族が一丸となり守って生き
ていることを多分知らない。君の家に君が見たことのないデジタルテレビ
が入っていた。だから君は何も心配しなくていい、僕は君が羨ましいのは
井上陽水の君に寄せる愛は「ジェラシー」である。
写真は春を告げる「こぶし」。