「鉄砲洲築地門跡」 東京都中央区月島
佃島の南海上から、浄土真宗西本願寺の築地別院を望む。別院は、本願寺教団の幕府への直接の窓口であり、東国の本願寺派の本末関係を超えて統括した。別院は元和年(1617)に浜町または浅草横町に置かれたが、明暦三年(1657)の大火によって焼失した。その際に佃島の信者たちが中心となり、湿地帯である鉄砲洲を埋め立て、廷宝七年(1679)現在の中央区築地に本堂を再建したという。鉄砲洲は江戸湾に面し、佃島の対岸に位置する。積み荷を運ぶ種々の船が往来し、前面に大きく描かれた二隻の弁財船も、手前に位置する佃島をめざしているのだろう。遠方には投網する釣り船も描かれている。
春日井市在住、1935年私的な挿絵等に全て自由にご使用ください。
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