広重 「目黒爺々が茶屋」 (東京都目黒区)
”目黒のさんま”という落語はよく知られているが、現在の目黒区三田にあたる。爺が茶屋は、目黒川の北側の台地にあった、農民彦四郎が営んでいた茶屋で、江戸時代前期、三代将軍家光が鷹狩で立ち寄った際に、歓待した彦四郎の人柄を気に入って、「爺、爺」と話しかけたことから付いた名であるという。また、村尾嘉陵が記した「江戸近郊道しるべ」によると、この地にはほかにも高台の上に「婆が茶屋」があったといい、眺めのよい休みどころとして人気を博したのだろう。画面左の小高い丘の上に、丹沢の山々と富士を眺める男性が描かれている。
春日井市在住、1935年私的な挿絵等に全て自由にご使用ください。
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