「戸塚」
早朝に日本橋を発った旅人が、戸塚に到着する頃の夕景が描かれている。「こめや」の看板が目立つ茶屋は、米で作った餅菓子で有名な店で、軒下には伊勢参りをする講の名前を記した木札が掛けられている。中央に描かれている灯篭脇の石柱には「左りかまくら道」と彫られ、鎌倉へ行く分かれ道を示している。馬から降りる旅人、笠の紐を解こうとする旅装の女、それを迎える茶見世の女の姿が夕暮れ近い風景に溶け込んでいる。橋畔の茶見世「こめや」は現在は現存しない。
春日井市在住、1935年私的な挿絵等に全て自由にご使用ください。
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