「千束の池袈裟懸け松」 (東京都大田区南千束)
千束の名は、鎌倉時代の僧で日蓮宗の開祖である日蓮が、ここで足を洗ったと云う逸話にちなんだものとされる。主題となっている袈裟懸松には、日蓮がその際に身に着けていた袈裟を掛けたという伝承が残っている。松のかたわらには、名木を眺める人々の姿が見え、天保三年(1832)の年記を有する石碑も置かれている。左手奥に見えるのは千束八幡神社、ここには七面大明神が祀られており、この池に棲む大蛇の害を封じるための社といわれた。手前に見える中原街道で、街道筋の茶店ではひと息ついた女性姿が見える。
春日井市在住、1935年私的な挿絵等に全て自由にご使用ください。
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