「高田の馬場」 (東京都新宿区)
現在の新宿区西早稲田の情景で、この地はもと越後国高田藩主松平忠輝の母、高田殿の遊覧の地であったと伝わるが、詳細は不明。慶長年間に、その遊覧地を芝野に変え、大坂夏の陣の馬揃えを行なつたという。寛永13年に馬場を築き、弓馬訓練所とした。この馬場では流鏑馬などが行なわれ、遠景に馬を駆る武士の姿も見える。画面左手に置かれた大きな的の表面は、あたかも布のような質感で仕上がっている。これは布目摺という技法で、版木に本物の布を貼り付け、その布昆を馬簾で摺りとるといぅ手の込んだ手法が使われている。
春日井市在住、1935年私的な挿絵等に全て自由にご使用ください。
コメント利用規約に同意する
フォロー中フォローするフォローする
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます