我家が送るお歳暮お中元というのは夫婦両方の本家筋とあと二ヶ所ぐらいだから、毎回多少は拘ったモノ選びぐらいはしてということを心掛けてはいて、多くは旅行などで見つけた旨い食料品で多少は日持ちするものを選んだりして、それもなるべく毎回変えてとなるとタネが尽きてきてしまって、それではと考えたのが都内にある各県のアンテナショップを順次選んで、そこでいくつか品選びして組み合わせて送ろうというやり方、それでは第一弾にはこの前にアンテナショップフェアで出向いたふくい南青山291には、かなりの産品が揃っていたようだったから選ぶのに困らないだろうということになって。
このアンテナショップは各県の同じようなところよりも広くて産品の種類も幅があって、工芸品などもかなり充実しているのだが、お歳暮などとなるとやはり食料品ということになるよね。その食料品もお菓子類から始まって海のものや山のものと、加工品だけでなく生に近い冷蔵品や保存加工された乾物類などと、これに酒などの醸造品もと豊富で目移りするぐらい。特に越前ガニ加工食材や発酵食品のへしこなどに厚いおあげなどと福井名物は有名なものがいくつかあるけれど、今回はクール便じゃなくてもいいものを選ぶんだという女房に品選びは全て任せてしまった。
店内の奥半分ぐらいを俯瞰
あとの半分ぐらいを
俯瞰した場所の右下のポケットコーナーが手前
昼時となって雨も強くなってきて歩いて店を探すのも面倒と、すぐアンテナショップの隣にあるふくい望洋楼という店に、ここは三国にある老舗旅館が出店しているんだそうだが、12時半過ぎに入ったらほぼ満席状態であった。ということで福井の名物料理や北陸の食材を使ったメニューが外にも出ていたが、この時期はランチメニューとは別に越前ガニのコースまであってこれはこの冬場だけですかね、しかし昼間からは豪勢すぎると思うのだが、一組の老年親子らしい女性二人だけがセッセと蟹の身を突いて食べているではないか、現地に行くよりは安上がりということですかな。
手前は福井恐竜博物館の宣伝
望洋館のランチメニュー
我々は慎ましくランチメニューから、女房は日本海の魚介かしらなどと海鮮バラちらしを、これは蟹の身は入っていないそうだ、僕は福井の名物というソースカツ丼と越前おろし蕎麦の冷たい方なるもののセットを、この食べ物のことは今までテレビ番組で見てはいても食べたことが無くて、あまりにも有名なものだからどんなものかと。
ソースカツ丼というのはカリッとあげられたやや硬めで薄い肉のカツにかなり甘めだがいい味のソースが掛ったもので、ご飯がおいしいからカツが一枚だけであったがペロリと、でも僕は卵とじにした煮カツの丼のほうが好みだな。蕎麦は白めの更科系に近い感じで香りはやや弱めではあるが何よりもコシがありながら滑らか、これに合わさるのがやや辛みがあるかという大根おろしにカツオブシに関西風の出し汁で、こういう食べ方は初めてであったがなかなかに美味しい。蕎麦湯もあるようだったがそれで薄めるよりもと残った出し汁を飲み干してしまって、塩分過多は血圧に悪いことになってしまったわい。
ソースカツ丼と越前おろしそば
女房の方の海鮮も何よりも入っている魚介類の種類が多いそうで、それにちらしとなれば酢飯で自分の好みだと、さらに生海苔が入った味噌汁がまたいい味だと、ボリュームもこれで十分で美味しゅうございましたとさ。
海鮮バラちらし