ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

みちのく湯けむり周遊の旅 1 鎌先温泉

2012-04-22 16:25:09 | 旅日記

 出発日は早起きしての犬の散歩だけは毎度のこと、散歩から帰っての朝食は手短にということで中華街で買っておいた肉マンをチンして、一個食べれば十分なボリュームでこういうときには便利な食べ物だと一個200円という安いのを買い置きしている。今回のバスツアーは横浜地区の募集で我々は天理ビル前から8時発、バス自体は町田発ということでこちらはさらに1時間前の集合だからこの時間になっていたのだが、北東北までの行程を考えるともっと早く出発できる方がいいんだろうけどね。

 月末の30日ということで渋滞していたらしく町田からの観光バスは40分も遅れてきたが、中型車のバスに運転手は二人となっていてこれは初めてのこと、特に長距離と雪の山道を走るから安全にというんでしょう。大型バスじゃないから募集定員24名だったらしく、今回の参加者は22名ということでほぼ満席であった。今回の添乗員は相当なベテランで、経験豊富なことはこのあとの旅行を通じてよーく分かりましたよ。

 天理ビルを出発したのが9時少し前となってしまって首都高も渋滞する中を、湾岸側も都心を抜けるコースも時間は変らないということで、レインボーブリッジから箱崎経由で都心を走って行くことに。この日は曇り空なのに富士山が見えるという変な天気で、その上このコースだと横浜から東京のウォーターフロントを眺める眺望は楽しめるのだが、オープンが間近いスカイツリーだけは近すぎて首が痛くなるということになる。

                   天理ビル前は団体バスツアーの集合場所

                   MM21の向うに富士山が

                      東京タワー

                   お台場とウォーターフロント

                   海上保安庁の船の基地が

                     スカイツリーは離れてからが見易い

 都内が混むから東北道では早目の羽生PAが各社ツアーのトイレタイムの休憩場所になっているみたい、ここに団体ツアーで立寄るのは2回目、モダンな建物の新しい施設でフードコートもあるから、ここに立寄ることが事前に分かっていたら朝食を仕入れる予定で来てもいいぐらいのパーキングエリアで、自前の旅なら今後はそうしましょうやと。

                   羽生PA

 どんよりした曇り空ながら東北道の初めにはまだ山が見えて、日光あたりから那須そして安達太良ぐらいは眺められたが、そのあとの蔵王からは眺望が利かなくなってしまった。東北道に入ってからは流れは至って順調になったが、大震災から1年が過ぎて応急修理から本格復旧のための工事が始まったということで、このあと片側一車線規制などで二ヶ所ばかりで渋滞もあったが、そんなにはひどいものではなかったのは幸い、福島あたりからは道路にデコボコが感じられる場所がいくつかあったから修理は必要だものね。そして安達太良SAでは出発直後にオプションで注文を取った弁当の積み込みがあって小休憩したあとは、一気に宮城県まで走っていくことに。

                   日光連山あたり

                   那須あたり

                      安達太良SAには展望場所があって

                              年内いっぱいは各所で工事規制が

 この後は天気が悪くなってきて景色を楽しむことは出来なくなってしまって、高層道路周辺の風景を見るだけで進むことに。昼が近づいて我々は真っ先に朝に買ってきたおにぎりで、帰りのお土産用宣伝サンプルということで配られたたまり漬と一緒に軽く済ませてしまったが、第一日目の昼の弁当は事前に頼めるようにしていてくれたらいいのにね。このあとも車中で弁当という日が多いというから、それらのオプションは注文しておくことにした、こういう弁当の選択では旅行会社はまずハズサナイものを用意しているからね。

                            昼はセブンイレブンのおにぎりで

 そうこうしているうちにバスは宮城県に入って最初の白石ICで降りて、ちょっとだけ内陸側に入ったところにある鎌先温泉の日本秘湯を守る会の会員旅館の最上屋に。我々はここは初めてであったが、レトロな木造二階建て旅館で風情があって、宮城のこのあたりの奥の蔵王山系に入って行けば青根御殿などもあったしで、古き良き温泉宿がまだ残っているんだねぇ。ここの風呂は昔からのままのようでそんなには広くはなかったが、泉質は薬湯というように成分が濃くて、鉄分で茶色味を帯びた食塩泉はややカナッケ臭があり、この日の気温は低いのに出た後もポカポカでなかなか汗が引かないほどとよく温まるのが特長の湯だ。成分表を見たらナトリウム-塩化物硫酸塩泉で泉温36℃、PH6.7、成分総計3127.9mg/kgとあったから、やや加温はしているようだが、夏場はそのままでも入れるだろうから露天風呂を作ったらいいのにね。これは最初からいい湯だなぁと、これからの温泉が楽しみになってきたぞ。

                      風情ある最上屋

 宿の玄関には土人形があってお姫様がやや頭を傾げているのが可愛いねと話したら、これは八橋のもので首は差し込み式になっているんだと、そういえば我家の天神様も差し込みで傾くことだあるなと納得、こういう古い宿には相応しい飾りだと桃の節句だけでなく常時ここに置いているんだそうだ。

                          最上屋の玄関、土人形は中央の奥

                      宿のパンフレットより、大きく写っているのは貸切風呂でこの日の立寄り湯では女性用になっていたが、実際はそんなには大きくはないそうだ

 鎌先温泉の由来がこのパンフレットに書いてあって、農夫が水を求めて沢に降りて草木の根の岩を鎌の先でかき分けたところ、湯気を出す温泉を発見したことから名付けられたとあった。山形蔵王は白濁の強酸性であったが、こちら宮城側は中性で青根御殿などは無色透明の湯だった、山の両側で全く泉質が違うし同じ側でも違う湯が湧き出ていて、日本の温泉は奥が深いというものだ。        


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« みちのく湯けむり周遊の旅 2... | トップ | みちのく湯けむり周遊の旅 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

旅日記」カテゴリの最新記事