ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

みちのく湯けむり周遊の旅 2 鶯宿温泉

2012-04-23 15:28:28 | 旅日記

 鎌先温泉からはまた東北道に乗って前沢牛で有名な前沢SAで一回だけ休憩しただけで盛岡ICまで、これもかなりの距離を走ることになって、第一日目は出発が遅れたから運転手さんがかなり頑張ってくれたけど宿には6時をかなり過ぎる時間になりそう。昼がおにぎりだけだったから前沢SAでは前沢牛コロッケを女房が食べたそうだったけど、あと1時間ほどで宿だからと僕はキッパリと食べませんよー。

                      前沢SAには見事な松が

 高速の最後には雨模様となり盛岡ICではやや本降りとなって、岩手を代表する岩手山や反対側の遠野方面の山々はついに見られずに一般道に。添乗員は盛岡市内の混雑を心配していたが行先は渋滞とは反対方向で順調に走って、ダム湖沿いの繋温泉のホテル群を見ながら右折して進んでいけば盛岡の奥座敷だという雫石町の鶯宿温泉となる。盛岡から少し奥まったこの辺りまで来ると雪は格段に多く残っていて、春は遅いんだねぇ。この日の宿はその温泉街の一番手前らしきに建つ和風旅館の偕楽苑(冒頭写真)で、二階建てでかなり広い旅館、館内や各部屋に掛けられた額や軸物などにやたらと書ばかりとなっていて、水戸の偕楽園と同じ偕楽とは皆で楽しむ意という説明書きの書の額もあったが、ここの創業者は水戸と関係があるんですかね。

                      偕楽苑の駐車場にバスだけがお泊り

 こちらの温泉は内風呂と露天風呂が繋がっているのが当たり前ながらいい、露天は屋根つきだから雨でも問題は無く、さらにサウナもあって、添乗員さんが気を使って夕食の時間をを遅くしてもらったのと、やや予想時間より早く到着できたから1時間たっぷりと温泉を楽しむことになった。泉質はアルカリ性単純泉とあったが成分では硫酸塩イオンが多いのと特筆すべきはラドンを含有するというところ、泉温51.9℃、PH8.9、蒸発残留物595.8mg/kgとあったが、柔らかい湯で露天は僕にはぬるめの適温でちょうどよかった。

                      旅館のパンフレットより

 夕食は大広間での膳スタイルは女房が苦手とこぼす、でも和風温泉旅館はこのほうが普通じゃないですかね。メインは八幡平ポークのしゃぶ鍋で牛肉よりは安いだろうから団体ツアーらしいなと、この中ではツブ貝とワカメとシメジの酒蒸しの味が僕好みで美味しかった、そのほかもまずまずの味で蟹もこの前の湯野浜みたいな無味乾燥といったものではなかったが、茶碗蒸しだけはやや火が入り過ぎですね。途中に蕎麦が出てきて、これにホタテご飯が釜飯風としてあったのは老人には食べきれない、我々世代は勿体ないということをつい考えちゃうから旅行社と旅館で事前に年齢構成を見て工夫したらいいのにね、とにかく腹一杯にという時代じゃないとも思うんだけど。和食ではとにかく最後の〆の汁物の味がちゃんとしていれば満足できるものになるから、この点ではいいんじゃないですかね。

                      夕食の膳

                    

                            ツブ貝、ワカメ、シメジの酒蒸し                 釜飯風ホタテご飯

                    

                  暖かい蕎麦だからすぐに食べる       ホタテご飯は1/3ほどだけを食べたところで降参

 この旅館は朝風呂では照明を点けないから明るくなってからということで6時からにしてくれという、その時間にフライングで入っても実際には問題はなさそうで、直前に行くと既に先客は居て老人は早起きだから待ちきれないのよねぇ。この日だけはゆっくりの9時出発というから露天風呂で長湯しちゃうことに、昨日の夜の本降りの雨はやや納まって小振りになってはいたが、この日はずっとこんなぐずついた天気らしい。

 朝風呂のあと部屋で小休憩した後の朝食は昨夜と同じ場所で7時半から、これも膳に小鉢が沢山あるだけでなく納豆、焼海苔、牛乳などが別途用意されているからかなりの品数になって、どれも少しずつでも腹一杯になるのは必定。牛乳は近くの小岩井牧場のものなのかどうかは聞きそびれたが濃厚で旨い。珍しかったのは目玉焼き用に卵が二つも付いていたこと、この殻が硬くてなかなか割れないのはこれも特別な卵なんでしょうかね。どこでも朝食の定番の塩鮭ではあるが、ここのは薄い切身ではあったがよく脂が乗ったものでかなり美味しい、それと朝食にイカ刺しを少しというのも嬉しいね。

                      偕楽苑の朝食

 朝食は30分もあれば食べ終わってしまうから9時の出発にはまだ時間があるともう一っ風呂に、さすがに直前まで温泉に浸かろうというのは僕だけであった。でも上がってから荷物を持ってロビーに行ったらこれでも一番組で、新聞を読みながら出発までゆっくり過ごしてバスの運転手が来るのを待つ。バスは昨夜からこの宿の駐車場に停めてあったのだが、運転手はほかの宿に泊まっていたそうで、温泉旅館が多いところでは彼らはもっと安い宿に泊まるんでしょうな。さて二日目からはさらに東北は北にある秘湯の雰囲気ふんぷんの温泉にとなるはずで楽しみですなぁ。


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