ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

旧HPからの移行版***遠州で干芋、常滑で陶器、こりゃ変な取り合せ 2/5 2011.12.22(金)~24(日)

2013-02-25 15:38:31 | 旅日記

 豊明からはすぐに名古屋市の緑区に入ることとなって、あの桶狭間の古戦場がある傍を通り抜けることになる。その看板を過ぎてまもなく右折して1号と平行する細い道沿いには有松という古い町並があって、格子戸の家が何軒か昔のまま残されている。実はここは絞り染が有名で、有松絞りまたは鳴海絞りと呼ばれ、この手のものとしては比較的に安く、絞会館もあって実演と直売もしているので是非立寄っていきたいところだ。

 古い町家のうち2軒ほどは絞り染製品を商っているので、重厚な建物の見学がてらに覗いて見るのもいいでしょうかね。我々はこれも地元の人にあそこが一番と勧められた久野染工場の自宅兼展示室を必ず訪ねることにしている。ここはヨーロッパを中心に柄見本を送って注文生産で生地として輸出しているところで、残った生地で多少の服を作って置いている程度の店。道路から少し奥まって、外からはまったくひっそりして店とは思えない普通の家で、工場は別にあるのだそうだ。ここのお婆さんがいつも応対してくれて、1年に1回だけとはいえ遠くからよくぞといってくれてかなりまけてくれるんですよ。で今回はその生地見本が残っていて女房は見せてもらった中の一点、グレイに格子状に蛍絞りと言うんだそうだが、小さい絞りが配された麻にこれはステキと。この生地は残りが少しだけあると聞いて是非それが欲しいと、2m30cmだけあってブラウスにするんだと、お婆さんと二人で作り方まで話に花が咲き、まあ女同士いい歳こいてキャァキャァと、男にゃ分からんですなぁ。無駄遣いしないと言ってたってやはりこういうものにはつい衝動買いするんです、僕が買うのはいつももっと考えて悩んでいるんですぞ。<この家屋は区画整理で無くなり、近くの大通り側の工場がある場所に新居を移転した>

                          有松の旧街道筋1

                          有松の旧街道筋2

                          有松鳴海絞会館内部

                             絞り染の布地

 というわけで、あとは東海市経由で常滑に自動車専用道で快調に走って4時頃に到着。この前来た時日曜は休みだけど横浜からならと見せてくれた小西洋平窯に土曜日のうちにと訪ねるとこれが留守。しかたなくもう時間も少ないからと駅名鉄ビルの第三セクター物産情報センター展示室で何か展示会をやっていないかと行ってみると、来年すぐ近くに出来る施設に引っ越すとかで品物を梱包しまい込み中とこれもダメ。しょうがないから焼物は明日まとめて見てまわろうと市街を離れて宿に向かう。常滑は空港建設に伴って道路拡幅など各所で工事が進められ、各地で変貌が激しそうですねぇ。さて坂井温泉の近く、ねのひという銘柄の盛田酒造がやっている食の館は10:00から16:00までなので時間が合わずで立寄ったことはないが、食事が中心らしいがなにか別にありそうな雰囲気、1年に一度だけねのひ祭というのをやっているそうだがそれに合わせてというほどのものかどうか。この盛田はあのソニー会長で亡くなられた盛田昭夫氏の家なのですよ。

 旅館は湯本館といって目の前が道路を挟んで伊勢湾の海というロケーション(冒頭写真が宿の前の海)にあって、夏は海水客で相当に賑わうらしい。当然ながら海の幸がドカッと出てくるのがタマラン宿で、ここでも毎回ご飯までは届かない、魚、魚、魚という内容。このシーズンは名古屋方面から忘年会を兼ねた団体客もあるようだ。本日は魚以外の動物性蛋白源は鴨肉のロースト風が2切れだけ、その他も茶碗蒸、天ぷらの野菜、お新香、デザートイチゴぐらいがちょっぴりとで、あとは茹でワタリ蟹、車エビ塩焼、カサゴ塩焼、カワハギ煮付、鯛と甘エビ・コチ?らしい刺身、大伊勢エビとヒラメ、ミル貝のお造り、焼カキ、エビ天ぷら、アサリ味噌汁などなどと盛りだくさん。夕食は部屋出しでゆっくり2時間弱、もうさすがに満腹で食べるのに疲れるというので応援した女房分は、目いっぱい頑張ったものの多少は残してしまって勿体ない。酒はやはりねのひでやや薄味あっさりというものであった。こ

 の宿の良いところは家族経営らしく安いことと、ベタベタした接待が無いところ、その代わりアッケラカンとするほど素っ気ないのは仕方がありませんな。また温泉といってもナトリウムⅡ鉄塩化物炭酸水素塩鉱泉という風呂は、区切られた半外部に2坪強の広さの浴槽で鉄分で真っ赤、そのまま出ると身体に残った成分でパンツが茶色に汚れるほどなので、大浴槽の普通の風呂で洗い流してから出ないといけないことになって、折角の成分は倣い流さないという温泉の本質からは外れてしまいますな。また海水客シーズンは海から上がって濡れた水着で館内に入るのでしょう、そこはかとエレベーターや部屋の浴室(海水客用なのかトイレ以外にバスユニットが各室に付いている)など、臭いが気になるのがやや難点であるが、この内容で休日前13000円と安いので我慢しましょうや。

 

                          湯本館

                          夕食の膳

               

         ランクアップの イセエビなどのお造り            カサゴ唐揚               天ぷら、味噌汁、果物

                          朝食

                                 今回はマグロとは地魚は無かったか

 朝食は食堂で普通のものであるが、マグロ、イカ、アジのタタキなどその時で異なるけrてど必ず刺身がつくのも海辺の宿らしくて、ここから知多半島をもっと下れば伊勢湾の海の幸料理で有名な南知多だからこのくらいは頑張らないといけないわけだ。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 旧HPからの移行版***遠州で干... | トップ | 旧HPからの移行版***遠州で干... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

旅日記」カテゴリの最新記事