今年の5月8日は結婚40周年という区切りの日となり、ルビー婚式というらしいから赤い宝石にかこつけて特上赤ワインを飲んじゃおうということに。おそらく金婚式の年齢になったらヨイヨイでワインの味も分からなくなっているかもしれないと、元気なうちに良いワインを味わっておこうじゃないかと。
格別に良いワインには料理は邪魔なんていう話もあって、まずはチーズだけをつまみにして飲んで味わい、そのあと食事しながら残りを飲もうかと。
料理では軽井沢から帰ったばかりだし夫婦二人だけでということもあって女房の手間をかけずにと、出来合いを中心にしちゃっうことに。意外に拘りの食材を置く地元スーパーに出掛けたら、ちょうど銚子でその朝に水揚げされたというカツオの皮つき雌節が旨そうで、これなら浜名湖舞阪港の鮮度まではいかなくてもまずまずだろうと、試食したら隣に添えて売られていたポン酢も相まってなかなかにいい。ほかには牛のタタキなどもあったのだが、鶏肉好きの僕はさつま地鶏のタタキを、あとはキムチ鍋風と、なんとまとまりのない夕飯になってしまったけれど、今日はあくまでワインが主役と。
飲んだワインはシャトー・マルゴー1997年で我家の地下ピットに10年は静かに寝ていたもの、午前中にコルクを抜いてみたらまだシッカリしていて浸み込みも少なく、やはり五大シャトーとなるとさすがだね。夕方6時過ぎから飲み始めたらやはり旨いというか、優雅というか、バーンとくるかと思ったら逆に優しくてシミジミとした余韻が続くという、カルフォルニアなどより柔らかく複雑な美味しさで香りもエレガンスという、ボルドーで一番女性的というのはこういうことですか。
最後の一杯分を残してイタリアはヴェネト州産のサン・ジョヴァンニ社カベルネ・ソーヴィニヨン2001年もつなぎに飲んでみたら、味は濃いけれど何か藁臭さが気になる。これってマルゴーを飲む前に利き酒した時には感じられなかったのに、そのあとになったらかなりキツク感じてしまう。やはり飲み比べるべくも無いということですな、女房はマルゴーだけでかなり酔いが廻ったとか、この日は好きな日本酒は飲まずじまいでもいいんだそうだ。
今年も鮮度抜群のカツオを食べに今月22日に浜名湖弁天島の海賀荘にいくつもり、その時にはこの日よりプリプリ、グリグリのカツオが楽しみ、やはりカツオには日本酒かもね。