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この前の川越では義妹の亭主は同行していなくて、旨い鰻を食べていないぞとむくれるといけないということで、またも鰻をと我家近くでどこかにと、有名なしま村に行こうかと義妹が言うもんだから、二回もご馳走になるとなるとしま村は高いからと綱島から武蔵小杉のあいだで評判がいい鰻屋は無いかとネットで調べて、新丸子からすぐの安川という鰻屋が、今は珍しくなってしまった炭火で焼く関東風タレ味の鰻というので、そこで食べてみようかと電車で、その帰りには僕だけ桜木町まで出向いて、今晩の鴨鍋用の合鴨挽肉と雑煮用などの鶏肉も買ってくるということで家を出た。
安川に昼過ぎに来たら4人だと1Fはもう席の余裕が無いそうで、10分ほど待ってください2Fの和室を用意しますと。1Fはカウンターと小さなテーブルいくつかだけの狭い店であったが、2Fは二間あるらしく畳でも椅子席という雰囲気がいい設えで、これは2Fにしてよかった、女性たちは座布団だと脚が痛くなるのが心配だったそうだがこれなら安心だ。特別メニューだけは別格みたいだが、食べたのは鰻重とある中では一番上の特上3600円、出てきたものを見て鰻のボリュームにビックリ、鰻重の値段差は鰻の量だそうで、この上の特別には肝焼きほかの追加が入るんだそうだ、我々のような齢になるとこの特上でも腹一杯、川越のいちのやよりもリーズナブルですぞ、江戸前の辛めのタレというのも桐生泉屋の塩味風じゃなくて通常の味、ここのは品がいいタイプの川越いちのやと香ばしいタイプの浜松の中間ぐらいで結構イケルじゃありませんか。うな丼などはずいぶん安いから普段使いもできそうですな、店は昔からの造りで現在は二代目でしょうか。
安川
僕は飲まなかったがビールを頼んだら鰻ができるまでにと冷奴が全員に、これが意外と美味しくてどこで購入しているのかと聞いたらスーパーでとは、恐らくその中でも高いものだろうけれど、何でも丸一日は天然水に浸けているとか、これは我家でも試してみる価値がありそう
特上鰻重
食後は義弟はすぐ近くに丸子温泉があるのを見つけて入ってから帰るとか、女どもは武蔵小杉のグランツリーに立寄って買物するんだと、僕は用事を仰せつかって桜木町に、そこから歩いて吉田町にある鶏肉専門の梅やに。来てみたら雑煮用の鶏肉を求める客で売場前に行列ができている、鶏肉ならここでという人が多いんですねぇ。我家の今晩は人数が多い時ならと鴨鍋でもしようかと、ここにしかない合鴨の挽肉を求めて、我家では合鴨の切身も使うけれど、この挽肉団子がなんともいい味を出すので、それに混ぜる軟骨もあるのは専門店でこそ、ほかには雑煮用の名古屋コーチン切身や空揚げ用にと伊達どりなども。
梅やには行列が
年末から新年の初めまでは世間様同様に、食べ過ぎ呑み過ぎに注意となりそうですよ。