毎年この時期になると道端にドクダミの花が目立つようになる。名前と臭いで嫌われそうな植物だが、ドクダミ茶なんていうものにもなる薬草で、利尿解毒作用があるほか女性には便秘に利いてさらに美肌効果もと言うから毛嫌いはもってのほか。我家での一番の効用はわびさび系の花活けになってくれること、これは毎年やっていて、野の花としては次々と咲いていく期間も長めだから重宝する。
これはまた後で書いてアップするつもりだが、ちょっと前に日本民藝館にアイヌ刺繍を中心にした工芸展を見に行ったときに、とある一室に八重咲きのドクダミが大き目の時代物の竹籠の中にいっぱいに活けてあったのが見事で、これまでは小さい器に二三株という飾り方だったのを、今年は頃合いの炭籠を持ち出してきて、女房に目いっぱい活け込んでと頼んでみた。冒頭写真は松本の中央民芸の丸テーブルの上に飾ったもので、後方にはこれも同じく松本民芸家具の長椅子でこういう組合せはよくマッチしているでしょう。
活けた花が萎れてきたらまた近所で切り取って来ればいい、これを道端などで撮っていても誰も文句など言わないものね。