ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

なます皿では古い手描で味わいあるものが

2009-03-19 11:17:42 | 工芸絵画骨董

 このなます皿は染付の5枚組にもう一つ半端も加えて6枚組にして買ったもの。中心は松竹梅だが周りの図柄がちょっと変わっている。

 時代は幕末まであるかどうかは分からないが明治でも初めのほうだと思う。この外周には人気の蛸唐草が描かれているのだが、染付藍の中で白抜きになっているからちょっと気が付かない。これは墨弾きという方法らしく、最初に墨で蛸唐草を描いてあとから呉須をかけると、窯焼きしたら墨の部分はとんでしまうからこうなるのだそうだ。ちょっとばかり不思議な感じの図柄となっているのがいいでしょ。

 これは辻堂のほうで古伊万里に入れ込んだ人が手放したもの、こういう器はあくまでも上物ではないから収集家にはそんなには貴重なものではないのでしょう。素朴さの中に味わいがあり、なおかつ料理が映えれば嬉しいという日用使いの器であります。


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