誰が企画したツアーなのか、八幡平のあまり有名でない一箇所の温泉旅館に3泊して、その周辺の有名な秘湯には外来入浴を利用して2箇所ずつ2日間で回るという、まさに温泉好きにはタマランという面白い内容のパック旅行に参加、でも身体がふやけちゃったかな。
ちょうど梅雨時で雨は覚悟のうえ、どうせ湯に浸かるんだからと、でも4日間降られなかっただけじゃなく毎日晴れ間が出るなんてツイテいたね。それと入った4秘湯は泊まった宿からはかなり近い場所にうまい具合に点在していて、よくぞこんなこと考えた奴がいたもんだ。
第一日目
このツアーは切符だけ送られてきて各自が盛岡までというもの、延べ4日間ではあるがメインは中2日の秘湯巡りだから、第一日目はゆっくりの出発で東北新幹線に乗り、盛岡で宿泊する宿のマイクロバスに迎えられ、八幡平は秋田側の大沼温泉に。その日は酸性硫黄泉が多いこの辺りでは珍しい中性単純温泉の宿でのんびりと。
盛岡駅新幹線改札内には盛岡市三大祭りのミニチュアが出迎え
・ 我家を10時過ぎとツアーでは遅い出発、弁当を買った東京駅のグランスタは初めて
・ 東京駅11時56分発のはやて、周りには同行客がいるはずだけどよく分からない
・ 盛岡駅に宿からのバス運転手が手書き看板で出迎え、バスに乗って総勢24名と判明
・ 盛岡から宿まではバスで約2時間、途中は岩手側の八幡平ビジターセンターで休憩
・ 山頂付近は曇りで遠望は利かず、景色は望めなかったが道路沿いに山野草が多くて
・ 頂上からは秋田県に更に下って宿の八幡平グリーンホテル(冒頭写真)には5時前に到着
・ 優しい単純温泉に入ってからの夕食は素朴ながらなかなか美味しい
・ 夕食時に今回のツアーの詳細説明などがあって、支配人以下皆さんフレンドリーで
第二日目
朝食後の出発は8時半と早め、まずは支配人から簡単に温泉の説明があって出発、有名な玉川温泉は平日でも遅いと混みあうらしい。この日は日本一強酸性の玉川温泉に入ってから一度宿に戻り、午後は近くの蒸ノ湯にというコース。宿に帰ってからはすぐ近くの大沼を散策、湿原の花などを写真に納める。
一番奥付近の木道から眺めた大沼と湿原の風景
・ 玉川温泉まではバスで30分、もう9時で観光バスも数台が入ってかなりの人が
・ まずは有名な岩盤浴では、テント掛けの中はもう満員で最初はやや温度が低い外で
・ テント内が空けばすかさず移って、でも熱くて低温火傷しそう
・ 岩盤浴のあとは内風呂に、ここの浴室は広くていろいろな浴槽や蒸風呂が
・ 12時に迎えのバス、途中のコンビニで昼用のおむすびなど買って宿で暫し休憩
・ 午後2時に宿を出て蒸ノ湯までは10分ほど、ここは冬季閉鎖の秘湯
・ 4時には宿に帰り、我々は600mほどにある大沼に出かけ周遊散策
・ 昨夜とは内容を変えた夕食、健康にはほどよい量で味も優しい
・ この辺りは電波状況が悪くて2チャンネルだけ、見るものも無いから早寝になる
第三日目
この日も8時半出発でまずは八幡平山頂から樹海ライン側に下った野趣あふれる藤七温泉に、その後は宿からはもうすぐ近くにある後生掛温泉に戻り、昼食や自然研究路散策とともに温泉も楽しんでというもの。藤七温泉周辺ではかなりの山野草の花を見つけられて、それとこの辺りにはまだ雪が残っているから、いかにも東北の山に来たなぁと。
樹海ラインの八幡平頂上付近、アオモリトドマツが主体
・ 藤七温泉までも30分ほど、東北で最高所にある温泉では野趣あふれる露天を堪能
・ 宿周辺には山野草が多く咲き残雪近くには水芭蕉も、イワツバメの巣も低い場所に
・ 10時半にはバスで後生掛温泉に向う、晴れてはいたが遠くの鳥海山は望めず
・ 後生掛では泥火山の自然研究路を一周散策、初めて見るが原始地球みたいで面白い
・ 戻ってまずは温泉に、そのあとの昼食は売店附属の食堂で、でも大したものはなくて
・ 休憩所を利用したのでそのあとも入浴、こちらも大きな浴室で泥湯ほか全ての浴槽に
・ 迎えのバス時間のあとまで粘って入り、歩いて1kmほどの宿まで散歩がてらに歩く
・ 3度の夕食も朝食もご飯セット以外は全て内容を変えて、味付も薄味で上手に
第四日目
早朝は最後の仕上げ風呂とばかりゆっくりと、ここの露天は広くていい、それとキセキレイの巣が目の前の石組みにあって二羽が餌を運び込む姿などが見ながらノンビリと。9時に宿を出発して帰路に、来た時には見えなかったアスピーテライン岩手側高所の樹海や沼と湿原など原生林の雰囲気を楽しんで、降りきればまたもビジターセンターに休憩しただけで盛岡駅に直行。新幹線までの待ち時間が45分ほどと短くて、駅ビル案内図で見つけた鮮魚店だけを目指し、弁当などを含めていくつか買っちゃうのはいつものこと。重くなったリュックを背負っての帰還は午後3時過ぎと余裕の時間帯で、魚を捌いての夕食は旨かったぞ。
帰りのアスピーテラインの源太岩付近、岩の向うに噴気も見える
・ 朝食時には支配人の訛り入りの挨拶に皆さんが拍手、皆さん堪能したようで笑顔、笑顔
・ 9時少し前には全員が揃って早めの出発、晴れ間があって岩手側の樹海も見渡せる
・ 八幡平ビジターセンター併設の物産販売所で少しのお買物、11時前に盛岡駅到着
・ 駅ビル地下の鮮魚店で昼の弁当ほかの買物、ついでに隣の肉屋で短角牛の切落としも
・ 11時41分のはやてで東京駅は14時8分、家には午後3時過ぎと早々の帰還
・ 天然ホヤと鮮魚ヤナギガレイは夕食に、これが旨くて酒がすすむ
今回の温泉三昧の入浴のやり方を考えてみるに、秘湯として有名な4箇所は全て強い泉質のところばかりだから、それらに入る前準備と最後の仕上げを調えるためには、泊まった宿の柔らかい中性単純温泉はうってつけだったということになる。もし自分でこれらを梯子するとしても、玉川温泉など半年前ぐらいじゃないと泊まる予約がとれないらしいから、温泉だけは外来にして、こういう宿に泊まって湯巡りするほうが利口かなと、このコースの旅行が紅葉の季節なんぞにもあったら、また行きたくなっちゃうね。
八幡平観光パンフレットから