長女のダーリンはブラジル人で日本は初めて、来た最初の日本観光はこの前に書いた近間の横浜の案内をしたが、やはり日本らしいところで一泊ぐらいの旅行となれば、世界遺産の日光などを見物して、古くからの良き姿を残す一軒宿の法師温泉に泊まり、次の日は桜が満開らしい信州は上田城址の千本桜まつりを見物して、最後は軽井沢の山荘にも立寄って次に来るときは奈良京都もいいけどこちらにも滞在したらと、それと山荘には長女が小さい時に描いた絵や小さなステンドガラスなどもあって、マァいろいろと見せて二人としては最初の日本での思い出作りにしてもらおうと。
来日4日目となれば朝早く起きろと横浜を6時に出発して首都高、東北道、日光宇都宮道路と、途中は大谷PAで休憩しただけで走りきったら8時半過ぎには日光連山を眺めるうちに市街地まで、そこを通り抜ければ世界遺産の日光二社一寺(冒頭写真はその案内マップ)の傍の枝垂桜が迎える有料駐車場には9時前に到着してしまったが、9時前でももう参観できるんですね。
日光宇都宮道路
駐車場の枝垂桜は満開
駐車場からは石垣が続く階段を登って行ったら石仏が、これもお地蔵さんというべきですかね、きらびやかな東照宮の中にこういう素朴な仏様がおられるのがいい、この付近の石垣の間にはスミレが可憐に咲き乱れていて、このあとの巨大な伽藍や杉の巨木との対比が面白く感じられましたな。
こういう石仏も日本らしいんだよと
石垣にはタチツボスミレが咲き乱れていて
階段を登り切ってまず目の前に現れたのが修復工事中の大きな覆いで、東日本最大の木造建築という輪王寺の三仏堂は大規模な修理中で工事中の様子が見られるとあったが、今は拝観料が別料金で今回はあんまりいろいろ見ても初めての外国人には印象が混乱するかもと、東照宮のほうだけを詳しく見て回ることに、それにこのあと華厳滝なども廻ってとなると、日光から一気に走る予定の本日の宿までは距離もあるからやや端折らないといけないんで。
まずは輪王寺三仏堂が
輪王寺の説明看板
そのまま奥に進んで東照宮まで直行する。
東照宮までの参道
鳥居を潜ればまずは五重塔が左手に、ちょうど芯柱の公開中ということだったが、別料金で柱だけ見てもねぇと。
神社に五重塔が
東照宮の正面玄関ともいうべき表門には阿吽の仁王様が、長女の通訳で阿吽の意味を教えてやったがYOUは分かったかな。
表門
境内に入れば唯一の素木作りの建物は神厩舎だけで豪華な建物が次々に、しかしここでも日暮の門と称される陽明門も覆いに囲われて修復工事中、東照宮内部は僕は小学校の修学旅行以来は一回だけ拝観したような記憶があるが、それももうかなり昔で印象は不鮮明になっており、建物ではこの陽明門だけと、あとは彫刻で有名な三猿と眠り猫ぐらいしか覚えていない。長女も初めてだそうで、4人とも凄いもんだねぇなどと言いつつほとんど初見物したようなものであった。外国人の彼は樹齢800年という杉の巨木には驚いていたようだね。
中神庫と下神庫
神厩舎
有名な三猿の彫刻
猿に託した人生の教訓を説明したパネル
神馬は白馬と決まっていますね、お馬さんのここでのお勤め時間は2時間半だそうだ
覆いに囲われた陽明門
鐘楼
手前鼓楼、奥の鳴竜の薬師堂(本地堂)では説明の後に拍子木で実演が
隠されていた陽明門の妻壁の壁画が見られるのは修復工事中だけ
唐門と本殿
祈祷殿と神楽殿
眠り猫がある奥宮入口
眠り猫
拝殿
神興舎側、中には神輿3基が
陽明門の修理説明など
陽明門修理中で仮に置かれている随身像
見物を終えて出てきたら来る時には気が付かなかった湧水らしい飲み場があって、社務所の人が飲めるよと言うので皆でゴクリと、境内を巡ってからちょうど喉を潤すのにいい具合にあるもんですねぇ。
湧水だそうだ
まだ時間があるからと二荒山神社と家光公霊廟の大猷院のある少し奥まで歩いていって、こちらは僕も初めてで両方を簡単にグルリと一回りだけを。ちょうど二荒山神社では本格的な祈祷が行われていて、聞けば日光に春を告げる春の例大祭の弥生まつり開催に際しての最初の催しだそうで、氏子代表が揃って参拝していたんだとか。
二荒山神社鳥居
杉に楢が寄生木するから「すきになるなら」とのダジャレで縁結びの御神木だそうだ
二荒山神社本殿
弥生まつりの山車の模型があった
横浜に戻ってきたらTVでこの宵山の様子が放映されていて
手前から常行堂、法華堂、大猷院
大猷院案内マップ
大猷院の中でも修復工事の覆いが見える