ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

旧HPからの移行版***桜を追いかけてのドライブ 上野村 その2 後半 2003.4.11(土)~12(日)

2014-03-14 16:27:08 | 旅日記

 ガッカリして小鹿野町へと抜けて行けば、ちょうど小鹿野神社の春まつりなるものに出くわせて、見事な花笠飾りの山車が目に入り、暫く見物しようと駐車できる場所を探す。縁日が並ぶ街中は無理と国道バイパス側に出ると、大きな鳥居前の道路反対側にも山車がいて警察官が交通整理中。その先の田んぼの中に一部埋立空地があって数台が駐車している場所を見つけ、祭り見物からすぐ見えるところだしでチャッカリと停めてしまう。

 昼には2台の花飾り山車と2台の屋台が神社に揃う(この時間と場所は隔年でこちらの小鹿野神社と町役場近くの神社とが交代するとか、またあとで町役場近くに駐車場が用意されていたことも分かったが、今年の昼の集合場所までは少し離れているらしい)というのでしばし待って、2台の花山車がお稚児さんを先頭に国道を横断して、神社へのダラダラ登り参道を引かれていくのだけを見物できましたよ。いつも通りがけにこんな大きい鳥居があるのを不思議に思っていたのだが、この花山車がやっと通れる高さに作ってあったんですねと納得納得。なんでも前日の夜には子供歌舞伎が上演され、無形文化財に指定されている祭りなんだそうだ。来年からは後片付けが大変なので、これまでの第二土日を第三金土に変更するそうで、そうなると歌舞伎を見たければ金曜日の夜ということになってしまいますね。でもわざわざ見に来るような遠来の客は少ないんでしょうけど。

 思わぬ道草を取ってしまい次は秩父は例の蔵元に寄道して、ちょうど12時と洋風料理シャン・ド・フルール<この店はこの当時の場所からは移転している>に行けば本日クローズの掲示。じゃぁもう昼はいいや、日高に直行しようと国道140号に出るとこれが渋滞中。ナビで見ると羊山公園の桜と芝桜見物の客が多いらしく、299号のその入り口交差点を先頭に交差するこの140号まで、両方向ともそちらに向かう車で大変な渋滞の赤い線の表示が出ている。1kmほどを30分以上もかかってほうほうの体で抜け(あとで調べるとかなり迂回すれば、公園駐車場に入る交差点に回れる道があることが分かったが)、一路サイボクを目指せば今度は反対方向の大渋滞にこれまたビックリ。羊山はそんなに有名<その後に芝桜の名所とマスコミでもその時期になると報道されるようになった>でもないし長瀞の桜でもこんなにはと、はてこの車の列はどこが目的なんだろうと、ついさっき難儀した国道同士の交差点からなんと20km以上の飯能まで列が繋がっている。日曜日にこれでは目的地に着いてまた帰るとなると、家にたどりつくのはいつのことやら、誠にご愁傷さまでゴザイマスなぁ。こちらはその後は極めて順調で、飯能に入れば桜はもう散り終えたところまで季節は進んでいる。この時期このコースは年毎の桜満開時期がどちらにずれてもどこかで満開の桜に巡り合えるはず、改めて日本は桜の木が多い国だと実感した旅でしたよ。

 今回は皆の車が299号に集中しているからか?!関越も環八もすこぶる空いていて、サイボクから1時間半で帰宅というのは今までで一番早かったですね。

{追記}  2004.04.17(土)~18(日)

 平成16年も1週遅くではあるもののほぼ同じコースで回ってきたので少し追記しておきましょう。この時期になれば朝着いた軽井沢はコブシが満開、折りしもあのソニー会長だった大賀さんが、何十億かの退職金を寄付して建てられている音楽ホールの今日が上棟式という案内看板がそこかしこにある。我々にはそちらの招待は勿論無かったので、まずは小屋の掃除を2時間ほどで済まし、ちょっとした用事があって上田方面に足を伸ばすことに。ちょうど昼ごろと湯の丸IC近くにあるとんかつ倭らくに初めて入れば、ほぼ満員で滑り込みセーフという人気。店名がとんかつとなっているもののメニューを見れば、本拠のまんぷく同様にバラエティー豊かでちょっと選ぶのに苦労しそうな品数。本店は親からの昔ながらの内装のままだが、こちらはかなり凝った設えとなっている。見れば客層は幅広くて若者ペアのほかオジイチャンオバーチャンに孫までの一団などと、美味しくて値段が町の食堂並となれば人気となるはず、こんなに凝らなくても十分繁盛したでしょうに<上田まんぷくは軽井沢に侘助として移転、倭らくも別の店に変ってこちら担当のシェフの店は上田の中之条にWarakuとして移転>。この近辺も今年はもう桜はおしまいになりかけていましたが。

 用を足し終えて山をやや下れば、軽井沢から少し降りたあたりの桜が満開。さらに下ってまた山越えで上野村に入れば、名残の枝垂れ桜はあるものの本命中正寺の大枝垂れは散ったばかり、カタクリの方もほぼ終りで少しの期間差でもこんなにもと、季節の動きの大きさを改めて実感。でも代わりに山は新緑が出てきて針葉樹とのパッチワーク模様(中でも横瀬町から芦ヶ久保に向かう道筋の山が一番コントラスト鮮やか)が見事になっている。花はヤマブキが最盛期で、桜を外し一週遅れにしただけで新緑がメインとなったまた別の景色が楽しめ、宿の食事の方でも山菜が多くなって、ウド、ワラビ、タラの芽などが並び、これも結構じゃありませんか。ヴィラせせらぎ(冒頭写真)は季節も良くなって、今回が一番混んでいたせいか朝食はバイキングとなっていたが、品数はかなり多かったですよ。

 例の都会より精悍な感じのツバメの種類を聞いてみれば、やっぱりイワツバメという返事、軒下にドロで作られた巣が海周辺だったら海草となって高級中華食材になるのかな。なお南牧村からの道は新しくトンネルが開通して山道より20分短縮したんだそうだが、それを知らずに我々は損しちゃいましたね。でも山の景色もまた良かったのではの支配人の慰めお愛想に、暖か過ぎて霞んでいてダメだったよとブッキラボウに返す僕であった。

 今回の二日目の帰りは国道292号が通行止めとかで、さらに東側の県道71号で秩父に向かう。途中国道462号沿いに数年前には無かった道の駅万葉の里ができていたので立寄れば、まさに山菜まっ盛りで、我々には始めての天然ミツバにモミジガサ、さらに定番のウド、コゴミ、ワラビ、木の芽などなどが安かったのでいくつか買い求めて帰り、夕食は天ぷらにすれば次の日まで持ち越しとなる始末。右折し県道に入って山越えし吉田町に降りてくれば道路沿いにカイドウの木がずっと植えられた地区があり、ちょうどピンクの花が満開の見頃で、萌えいずる新緑と名残の枝垂桜にレンギョウやユキヤナギが加わりちょっとした見もので、そんな木々や花々の数々を予定外の秩父に向かう道筋で堪能してしまいましたよ。鎌倉の光則寺や妙本寺の古木のカイドウは有名であるが、そこまで育つのはこれから3世代以降になるはず、遠大な計画をたてたものですねぇ、こんな思わぬ出会いも旅の楽しみじゃないですか。そういえば今回信州の道筋では民家を解体中で、屋根瓦を投げ下ろしているのに出くわして、その棟瓦は壊すのはもったいないじゃないのと声をかければ、飾りにでもしたいのならあげるよとの大将のありがたい御返事に、さっそく屋根に残っていた3個(水という文字が入ったやつ)を降ろしてもらって車に積み、今日は暑いぐらいの陽気だからジュースでもとなにがしかを渡してお互いにニッコリ、なんてこともありましたよ。

 昨年混んでいた羊山の芝桜見物の車は秩父側ではそんなでもなかったが、飯能側からの車はやはり大渋滞となっていた。この時期はかなり手前の西武線の駅で臨時駐車場を設けて、電車輸送をしていたようだからそれを利用するほうが利口でしょうね。混雑尻目に飯能に入ってかなり走り川越方面へ分かれる交差点1kmほど手前右手、今日はサイボクも混んでいるだろうからと前々からちょっと気になっていたみなみといううどん屋に入る。小さな店内は地元客が10数人いてほぼ一杯で、テーブル席に先客と相席させてもらう。お爺さんが一人で調理し、お婆さんと近所のお手伝いさんが給仕しつつ客とおしゃべりといった素朴なうどんだけの店で、注文したのは女房は野菜掻揚天ぷらのもりに僕は肉うどんの熱いやつで、今日は仲良く両方とも600円。冷たい麺はかなりのシコシコ、熱い方はモチッとしたまさに手打ちうどん。冷のつけ汁はやや塩辛いのだが麺が美味しいと女房、僕の方の汁は肉の味が混じってちょうど良い加減でかなり旨かった。

 あとはいつもの如くサイボクに立寄って買物してから家に向かえば、そちらを出たのがまだ2時と早かったこともあり今回もいたってスムースに帰ってこられましたよ。

店データ

      銘木工芸館         上野村勝山 118        0274-20-7021

      ヴィラせせらぎ       上野村勝山 684        0274-59-2585

      全国郷土玩具館      上野村楢原            0274-20-7070

      JA琴平センター      上野村勝山            0274-59-2665

       国民宿舎やまびこ荘    上野村楢原塩ノ沢 888    0274-59-2027

                     <この地図のシャン・ド・フルールは郊外に移転している>


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