昨日の朝8時からのNHKの朝ドラを見ていたら、見覚えのあるカップを主役のあさが持っている場面があって、アレは確か我家にも同じカップがあったとすぐに気が付いた。そして今朝も。ドラマのこの時代は明治でもまだ前半の20年頃か、そんなに古くからあったものかと、これだけ特徴がある図柄のカップだからNHKなら時代考証して使っているはず、となればどんなものかと調べてみた。
我家のものは以前にも紹介したことがある日本の進駐軍占領時代の輸出品のカップで、裏にはオキュパイドジャパンと書かれていて、まったく同じ図柄のダブルフェニックスが描かれたアイアンストーンウェア即ち硬質陶器、はてこのドラマの時代にもあったものかと驚いたので。ネット検索で調べたら、現在もこの図柄の硬質陶器を作っているニッコーのHPに詳しく説明がありましたよ。
裏側に
ニッコーでは山水の図柄と呼ぶらしいが、イギリスで人気となったウィローパターンという実に伝統がある図柄だそうで、江戸時代後期に持ち込まれ、明治時代には国内でもかなり生産されていたと。今はニッコーだけが140年続けて作り続けていると、ココにその図柄の由来とともに説明されています。確かに骨董市でも同じ図柄を見かけたことがあるが、それらはおそらく昭和に入ってからのもので、それもほとんどが戦後のものでしょう。このドラマで使ったものも明治のものじゃないと思いますが、昭和レトロでも懐かしい香りがしてきてはいるので人気があるらしいから、骨董市に出陣する人なら気が付いた方も多かったのでは。明治物があったらかなり珍しいかも、昭和でもオキュパイドジャパンは少ないはず、こんないきさつを知ったら大事に使ってやらないとね。