2年前の世田谷ボロ市で見つけたぐい呑なのだが変な図柄の焼物ですが、以前にガラクタに混じっていた犬山乾山小鉢を購入したことがあって、一個だけ油絵の下にちょこんと置いてあるのを見つけてピンとくるものがあり、それで油絵に興味あるかのごとく店主と交渉しつつ、なんと油絵のおまけとして手に入れたものである。
この盃について店主に訊くとよく分からないが中国のものじゃないかと言う、僕はハテどう見ても中国茶用ではなく酒盃でしょうと。帰ってから犬山乾山をキーワードにネットを調べたら最初に出会ったのがこのサイト、なんと同じ盃の写真があるではないか。時代的に符合しないのではとメールでやりとりして説明を聞いたのだが半分納得、半分はまだ?じるしながらも、風情ある焼物の雰囲気を信じてお宝かもと喜ぶことにしたが、さてどうなんでしょう。
ちなみにその時の油絵は原田義彦作のヒマワリの小品で、こちらも調べたらヒマワリの絵が得意らしく、なかなか絵具に厚みがあって居間にあるほかの絵に負けていない、小さい額なので場所をとらないのがいい、居間の壁の一郭に掛けてあります。
<その後の追記>
その後に横浜アリーナで古曾部焼というのに出会い、ネットで調べたらこの盃と同じものを高槻の再興古曾部焼としているではないか。ただそちらの写真はこれより地の色が白く写っているのが気にかかるし、絵柄も細かいところで違いがあるみたい、造りもややすっきりとしていてこちらより完成度が高い感じだが復興品だからか、再興古曾部焼は裏に印があるそうで、先方のものはそれについては記載がなく分からないが、こちらのものには印が無い、再興前の古曾部焼は小堀遠州の頃には焼かれていたそうだから、それだったら伊達家3代目綱宗の時代に話のつじつまがよく合ってくるのだが、ただ綱宗と高槻や犬山との繋がりは不明ながらあまりありそうでは無いなと思われる、やはり眉つばものだったかな。
2009年1月版から一部修正して再掲したものである、それで10年以上も前の記載という前提で読んでください、今後もこれを最初に当時のものを見直しながら合間合間にアップしていくつもりですが、中にある他のリンク先などは現在どうなっているか分かりませんのであしからず。